今回のエントリーは書籍のレビューです。WEBの基礎知識をもう一度学ぶため、本書を手に取りました。前半は読み物としてWeb全般の基礎知識を学び、後半は実際に手を動かしながらプログラムやWebの動作を実践的に体験できます。基礎的なことを包括的に扱っているため、Webの知識や技術を学ぶ入門書としてオススメです。
本書の概要
- WebブラウザでWebページが表示される仕組み
- WebサーバからWebブラウザにコンテンツが届くまで
- Webプログラムがコンテンツを作る仕組み
- Webプログラムを動かしてみよう
- Webプログラミングをしてみよう
- ライブラリやJavaScriptを使ったプログラミング
- ユーザーを追跡するCookieとセッション情報
- データベースを使ったプログラミング
本書の構成は、Chapter1~3までは読み物としてWebの基本的な仕組みが解説されています。文章だけではなく図解のイラストもたくさん使われているため、非常にわかりやすかったです。Chapter4以降は実践編で、ローカル環境(XAMPP)を使って、簡単なコード(PHP)を書いたり、データベース(MySQL)の操作などを行います。
Webの全体を見渡すガイドマップとして
本書は約300ページありますが、図やイラストが多いため、サクサクと読み進めることができます。ひとつひとつのテーマを深掘りしているわけではありませんが、PHP、Mysql、JQuery、正規表現、フレームワーク、ライブラリなど、Web技術を取り巻く概念を知ることができるため、Web技術を学ぶ取っかかりに最適です。
本書を読んで、いきなりWebサービスやサイトを立ち上げるような即戦力の技術が身につくわけではありません。しかし、具体的な技術を学ぶ前に、Webのイメージを掴んでおくことは非常に有意義だと感じました。こうした基礎知識やイメージを最初に培っておくことは、今後の学びに繋がるはずです。
また、個人的にコラムのコーナーが良かったです。本講からすこしだけ外れたテーマを補足的に解説してくれて、「へ~」と頷きながら興味深く読むことができました。
プログラミングの入門書以前に読む一冊
個人的にプログラミングを本格的にやってみよう!と思っていたところに出会った一冊でした。サンプルコードもすべて書いて、ローカル環境で動作確認なども実践。既知のこともありましたが、理解の浅いことや知らなかったことを補いながら、楽しく読み進めました。
Webの技術関係の書籍では「Webを支える技術 -HTTP、URI、HTML、そしてREST」が有名ですが、この本が難しい、理解が追いつかないと感じた初心者には、平易かつ実践も行いながら基礎知識を学べる本書が最適だと思います。
もちろん、他のプログラムやWeb関係の入門書で挫折してしまった方にもオススメです。本書を読んでから、HTMLやCSSの勉強→プログラミング言語の勉強といった流れで、Web系の技術を体系的に学んでいくのが良さそうです。
マイナビ (2015-02-19)
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次は『たのしいRuby』に取り組みます!