河原で久々のたき火です

 

例の騒ぎで閉鎖されていた河原がやっと解放されました。

 

 

近所の知人と、薪を5束と着火剤とイスとテーブルと

サンドイッチとコーヒーをもって、久しぶりに河原におりる。

 

この日の河原の気温は、推定3度くらい。

さっさと火をつけないと底冷えと湿気が身体にまとわりつく。

ユニクロのヒートテック、いまひとつのような気がしましたね。

 

 

火が安定するとホッとひと息つけます。

イスに身体を沈めて、コーヒー&サンドイッチ。

で、後は世間話をするだけなんですが。

 

 

僕がたき火に行ったと話すと、

たき火未経験の友人、知人は必ずこういうのだ。

 

「たき火だけ? なにか面白いことあるの?」

 

僕もそう思っていました。

 

 

たき火初体験は、丹沢の山の中でした。

アウトドア・ベテランの知り合いに連れてってもらいました。

このときは数人で夜中まで火を囲みました。

話すこともなくなると、みんなおのおの星空を仰いだり、

薪をくべながら火をじっとみていたり。

僕は、背後の木々のあたりから、赤い目がふたつ光っていたのが

忘れられません。

 

火をみていると、黙っていてもなんだか間がいい。

話し続ける必要もないし、それより沈黙がよかったりする。

 

 

刻々と変化する山のようすだとか空の色だとか、

時の移り変わりを身体で感じることができる。

 

火をじっとみていると、なんというか、

とても古い先人たちのことを僕はアタマに描く。

 

火を扱うことを覚えた古代のひとたちは、

肉なんかを焼いたりすることで、

とても感動したんじゃないか…

 

そんな遠い遠い記憶が、

僕たちにも刻まれているのだろうか?

 

 

葉山の空とリゾート

 

湘南を一望できるスポットはいろいろあるけれど、

大磯あたりからだとやはり高麗山の展望台だろうか。

ここはかなり高いので眺めるというより

遠景を見下ろす感じになる。

 

藤沢はいいスポットが思い浮かばないけれど、

鎌倉まで来ると山が多いので、

幾つか眺めのいいスポットがある。

 

鎌倉プリンスホテルが建つあたりから、

晴れた日の富士山をバックにした江ノ島は、

なかなかの絶景。

サンセットの時間帯は海も空もオレンジ色に染まって、

ただボーッとしているだけで心地いい。

 

私の友人Aの話によると、湘南の眺めナンバーワンは、

逗子の披露山からの眺めだとのこと。

「それは見事だぜ」と興奮気味に話していたのを思い出す。

また別の友人Bによると、葉山の日影茶屋の近くの、

要するに葉山マリーナあたりからの景色が絶景と、

先日の電話でやはり興奮気味に話していた。

 

僕は先日、葉山の山の上からの景色はどうなんだろうと、

足を運んでみた。

そこは僕たちが若い頃は道もなかったような山深いところなのだが、

いまは広いアスファルトの道が山頂まで続き、

国や民間の研究機関をはじめ、大きくて近代的な建物が

点在する。

広大な公園や宅地まである。

 

山のてっぺんに広い駐車場があって、

そこにクルマを止め、

だだっ広くて何もない草場を歩く。

しかし、

「うん、ここからは海が遠すぎるし、

絶景とは言えないなあ…」

ここより、いま来た道の途中からの景色が、

絶景だった訳だ。

 

 

しかし、ここからの空の眺めは、

なかなかの一級品だった。

山頂なので空を遮るものが何もない。

季節もよく、空が近く感じられた。

空に適当に雲が配置されている。

 

 

 

 

湘南からの空の絶景は、ここに決定した。

近くに一戸建てがポツポツと建っている。

ここらの家は皆一様に敷地がとても広くて、

建物もデカい。

SUUMOで中古価格をチェックしてみたら、

1億前後の物件であることが判明。

 

どう考えてもかなり不便なのに、

こんな価格で取り引きされているのは、

やはり湘南だからということか。

 

僕はここを早々に引き上げ、

海に下る途中のホテルで、

軽い食事とコーヒーをいただく。

 

もう薄ら寒い季節なのに、

このホテルのまわりには椰子の木が

生い茂っていて、

中庭には水をたたえたプールが、

夕刻にはライトアップされていた。

そこだけに焦点を絞ると、

ハワイにいるんじゃないかとの

錯覚さえうまれそうだ。

後日ネットで調べたら、

このホテルは、ときおり撮影とか

テレビドラマなんかにも使われるとのこと。

 

 

湘南恐るべし。

この地は、やはり他とは何かが違うと思わざるを得ない。

ここでは何をやってもどこへ行っても、

まあまあサマになるのであった。

 

キャンプへGo!

 

 

キャンプへ行ってきた。

陽気は暖かくなってきたが、

夜はまだまだ冷える。

よって今回はキャビンに宿泊。

エアコンもトイレもシャワーもある。

テレビやネットはないけど、

かなり柔(やわ)なキャンプではある。

 

河原テント派、山中独りキャンプ派から、

笑われそうである。

水際の底冷えする河原で

テント張って寝るのって、

この時期でもかなりキツい。

山中独りキャンプ派となると、

もうこれは一種、

選ばれしキャンパーと言える。

 

河原…、砂浜…は若いころに経験しているが、

独り…はどうしてもできない。

やる勇気もない。

 

私の場合、理由は明快だ。

お化けが出るから!

それも獣系。

ね、怖いでしょ。

私はそういうのには近づかない。

こういうのは若いのに任せよう。

いや、感度の鈍い奴に任せよう。

 

こっちは、霊体験もUFO遭遇も

すでに体験済みなので、

ほんと、もうゴメンです。

1万円あげると言われても断りますね。

 

で、今回のキャンプですが、

場所は、神奈川県相模原市にある

PICAというキャンプ場。

ここはトレーラーもテントもオートキャンプもOK。

キャビンにした理由は、

その設置場所が山のてっぺんにあるから。

そう、見晴らしの良さで決めました。

当日、昼間の下界は20度以上の暖かさだっが、

夕方、ここ山のてっぺんで火をおこすころには、

強風で気温がぐんぐん下がり、

とうとうダウンを着る羽目に。

気温は一ケタに急降下していました。

寒くて腹が減っているけれど、

自分が動かないことには何にも食えない。

それがキャンプなのです。

 

とにかく最短で火をおこすため、

紙切れと割り箸と着火剤を用意し、

まず薪に火をつけることに専念する。

で、徐々に炭を投入し、

火が安定するまでじっと頑張る。

こちらは肉を食いたくてウズウズしてる。

腹が減っている。

が、ここが正念場だ。

落ち着いておいしくじっくり焼こうと、

急いた気を静めながら、

ときに星空を見上げたりしてみる。

火の粉がガンガン飛んでくる。

まだ炎が不安定だが、肉を1枚焼いてみる。

やはり気が急いているなぁ。

予想通り、コゲコゲの失敗作ができあがる。

ああ、普段は食わない高価な肉が…

 

ここはひとつオトナにならねばと、

やっと我にかえり、火が安定するまで、

今度こそじっと耐えることにしましたね。

おかげで、肉、野菜、ホタテ、焼きそば等々、

お馴染みのコースをじっくり焼いて、

おいしく平らげることができた。

近くで、若い2組の子連れ夫婦が、

下界に向かって何か怒鳴っている。

ずっと大声を発している。

相当、酔っているらしい。

にしてもあいつら、

日頃から相当ストレスを溜め込んでいるなぁ。

笑える。

 

以前、ここのトレーラーに泊まったことがある。

12月初旬だったが、寒くて夜中に目が覚めた。

それに較べると、キャビンは快適だ。

が、一般の住宅のような仕様ではないから、

やはり寒いには寒い訳だ。


夜半、風が凪いだので、

表に出て空を見上げると、

オリオン座が明るく瞬いている。

それも近く大きくみえるではないか。

ちょっと感動する。

 

これだけでも来た甲斐はあった。

今回はわずかな時間だったけれど、

仕事のことはすっかり忘れました。

観てもつまらないテレビもないので、

読書に専念することもできました。

 

キャンプで非日常を体験すると、

日頃の生活の便利さが身に沁みます。

なのにストレスが吹っ飛びます。

心身に生気がみなぎります。

日頃のこびり付いた垢がとれます。

そして、本当に疲れます。

おかげで翌日からさらに深ーい眠りに

つくことができました 笑

さあ、あなたもキャンプへGoです!

 

 

厚木は、いなかの景色がいっぱいです。

 

 

 

 

空がでっかい、雲はながれてゆく。

はるか向こう、丹沢の峰々が、

シルエットでどんと鎮座します。

河川敷ぞいを歩きまわりました。

ついでに田んぼもウロウロ。

あちこちの草花に顔を近づけてみる。

じっと凝視すると、

どこもかしこもいきものでいっぱいです。

花も虫もむせかえるほどにあふれている。

もう夏はピークが過ぎたけれど、

まだまだ生命のほとばしる季節です。

それはまるで里山のおまつり。

大きなパーティーのように賑やかで、

なぜか騒々しくさえ感じます。

 

ふと我が青春のときが甦りました。

 

 

 

 

 

 

七輪でアジを焼く(その2)

 

焚き火をしようと河原へ行ったら、

入り口に縄が張ってあって、

立ち入り禁止になっていた。

んー、やはり自粛だよな。

どこも行くところがない。

しようがない。

自宅の庭で、久しぶりに七輪を出す。

割り箸を折って、まずそこに火を付けるのだが、

紙からなかなか火が移らないので、

固形着火剤を使用。

が、これが臭くてたまらない。

煙も凄い。

かなり毒性があると思ったね。

近所からクレームがきたらやめようという気で、

ぼちぼち始める。

 

小さい炭をふたつ使用。

今日はこれでいろいろ焼こう。

炭って、一度火が付くと、数時間は大丈夫。

キャンプなんかで大量に使うと、

だいたい朝まで火が付いている。

要は、炭って役目が終わった後の、

始末の仕方がなかなか面倒なのだ。

野外だとだいたい水をぶっかけて終わりだけど、

大量の煙と音がまた凄い。

で、自宅の庭の七輪の場合はそんな消し方はできない。

火消し壺というのがあるが、

これを私は持っていない。

アウトドアショップでこれをみる度に、

ああと思うも、

いまだレジまで持って行った試しがない。

今度は絶対に買うぞ。

アジから出る煙は、なかなか良い色をしているし、

匂いもなかなか良い。

夕方から始めたので、奥さんがパンも焼いてと言う。

アジの干物と、パン?

ついでにはんぺんが出てくる。

チョリソーも出てきた。

このまま夕飯に突入か。

これが、彼女のいつもの手である。

アジとパンとはんぺんとチョリソーと紅茶…

結局これが夕飯となった。

このとりとめのないメニューに、

私はあんまり驚かないのだ。

慣れている。

ウチはこういうのが割と多いのだ。

けんちん汁に焼き肉とか、

コーンスープに白米とか、

本格的十割蕎麦にシュウマイとか、

全然大丈夫。

和洋中華とかボーダレスなので、

冷蔵庫から出てきた順にやっつける。

これが我が家流なのであった。

しかし、炭火で焼くアジは、

とてもスーパーの安物とは思えないほどうまい。

パンもはんぺんもイケる。

紅茶は、3杯飲みました。

いくら暖かくなったとはいえ、

夕方の風に当たっているとかなり冷える。

まあ、夕飯を早めに食ってしまったので、

夜の十時頃腹が減ってきて、

結局ラーメンを食うハメに。

せっかく七輪健康少食で終わりそうだったのに。

いやぁ、ダイエットって難しいんだね。

しかしこの自粛も長い。

やはり河原で焚き火でもしないと、

気が晴れそうもないなぁ。

 

山の上のカフェへ行ってみた


TVK(テレビ神奈川)をボォ~っと観ていたら、

デビット伊東と女の子が見晴らしのいい所で

コーヒーを飲んでいた。

どこかの山の中腹あたりだろうか?

景色がいいようだ。

晴れた日は東京あたりまで見えますよ、

と洒落た感じのマスターが話している。

 

 

ん~、そんな山中にカフェがあるのか?

店名を検索すると、宮ヶ瀬湖付近と判明。

「あんまり混んでも困る」主旨の話をマスターがしている。

なんか、のんびりと店をやりたいんだろうなぁ。

金よりもライフスタイル重視のマスターであった。

儲かっているかどうかは、全く不明。

元々、億万長者だったりして (笑)

焙煎は帰宅してからマスターが自らやるらしい。

ほほぅ、スタバとかタリーズとかとは、

一線を引いている訳なんだ。

いまどき、こだわりのコーヒーを出す店は、

あちこちにある。

3ヶ月ほど前だったか、二子玉川の高島屋のなかにある

カフェにたまたま入って国産のコーヒーをいただいたが、

これが妙な癖とか苦みが全くなく、

かなりマイルドな味がイケていたのを思い出した。

で、数日後にふと空いた時間を使って、

山の中のカフェをめざす。

途中、道に迷う。

田舎道を数周してからやっと辿り着く。

 

ナビはオンにしてあるけれど、

必ず迷うから我ながら不思議だ。

 

 

陽も傾いた午後3時のカフェ。

良い感じの夕日が照らしている。

農家の軒先のような広場が、訪れる車でほぼ満車状態。

テレビで放映したからなのか、そもそもこの店のファンが多いのか、

そこがよく分からない。

店内はめちゃ狭い。けれど、手作りの建物だけあって良い味出している。

 

 

満席なので、外からオーダーして、デッキで高原の風に吹かれながら、

うろうろする。

庭のあちこちに焙煎機の古いのやコーヒーの樽だとかが転がっている。

洋風の農家の庭先といった趣。

 

 

 

 

ちょっと寒い。洒落たマスターが膝掛けを持ってきてくれる。

屋外こたつというのを発見。が、そこに座ると相当目立つので、

引っ込み思案の私は、眺めるだけにする。

 

こうなると、コーヒーを味わうというより、

景色を眺めに来た、店を見学に来ました、

ついでになんか飲みます、という優先順位。

 

が、しかしと言うべきか、やはりと言うべきか、

マスターがテレビでデビット伊東に話していたように、

こだわって出てきたコーヒーは、やはりおいしかった。

 

しかしおいしかったでは能がないので、

ここでコーヒー通のような解説を書くべきだが、

そんな舌を持っている訳もなく、

味を分析するほどの経験も知識もない。

よって、おいしいとだけ記しておく。

この時期は、街中より野へ山へです。

みなさんもでかけてみてください。

詳しくは↓で!!

【あいかわCAFEめぐり】仏果堂

 

ナツが恋しいデス!

 

おめでとうございます!

知らない間に、あっという間に、年を越してしまいました。

元旦は、イオンにいました。

2日目は、休日歯科にいました。

トホホ…(ムカシのギャグ)

なんか面白くないです。

もう~毎日寒いし。

今年の私の運勢は、イマイチだそうな。

が、後半から持ち直すらしい。

早く、ナツにならないかな~

今年もヨロシクです。

では、ナツの音楽をひとつ!!

 

 

神奈川、天空の丘

海岸線の長い湘南だが、

葉山、鎌倉、江ノ島、茅ケ崎を過ぎて馬入川を渡ると、

平塚、大磯、二宮と続く。

このあたりは割と地味な印象を受ける。

海岸沿いは西湘バイパスがどんと横たわっているし、

大磯や二宮は市ではなく町だけあって、

人口も少なく、静かでのったりとしている。

 

大磯は、吉田茂がこの地に住んだことから、

一躍有名になった。

その旧吉田茂邸は、いまでも健在。

国道一号線横の松林の間にどんと存在している。

もちろん、見学もできる。

 

その大磯町の背後に鎮座しているのが、高麗山。

この一帯は湘南平と呼ばれている。

背後の平塚は延々と平地が広がっっているので、

この高麗山だけが飛び出しているように思える。

いわば、神奈川の臍ともいうべきでっぱりで、

不思議なその地形は存在感がある。

 

古くは信仰の山だったそうだが、

いまは電波塔としての役割が強い。

東京タワーからの電波を受け、

神奈川の山間部へUHFを飛ばす。


てっぺんまで登ると、

と言っても車で行けるけど、

程よく整備された公園になっていて、

展望台や、売店もある。

展望台の上のほうには、

鍵のモニュメントがあり、

まあ、愛の誓いなのでしょうかね、

そんな約束を交わしたふたりの鍵がね、

ぎっしりとぶら下がっている。

若い人っていいねぇ。


ここからの景色はなかなかで、

遠く伊豆半島から富士山、

眼下には湘南の海岸線が一望できる。

横浜方面はランドマークタワー。

振り返れば、神奈川の丹沢山塊、

北東の方角には東京タワーやスカイツリー、

新宿の高層ビル群も望める。

 

ここは「関東の富士見百景」、「かながわの景勝50選」、

「かながわの花の名所100選」、「かながわ未来遺産100」、

「かながわの公園50選」、「夜景100選」、

「平塚八景」に選ばれているのだけれど、

平日は人も少なく、

ちょっと世間から忘れられた感がある。

 

そういう意味では、

絶景が拝める穴場である。

 

 

湯河原のお湯は熱かった!

 

1.小田原厚木道路の怪

 

小田原厚木道路を慎重に走る。

スピードを控える。

走りやすいのに、ここの制限速度は70キロ。

高速道路ではない。

有料道路。

気をゆるめていると、制限速度をオーバーしてしまう。

と、待ってましたと、どこからともなく覆面パトカー。

即、切符を切られてしまうハメに。

 

この道路の出口は箱根の麓なのだが、

手前2キロくらいからなぜか車線変更禁止だから、

ここも法令順守しないと、やはり即捕まる。

箱根方面に行こうか、伊豆方面はどっちなどと、

ふらふらしていると、痛い目にあいますから…

 

結局、小田原厚木道路って、

むかしからスピードの取り締まりが厳しい。

神奈川県警のドル箱路線として、

全くもって現在も変わっていない。

こっちもやむを得ないときしか使わないけど。

 

2.真鶴道路は景色壮観だけど…

 

さて、箱根の手前で道を海側へと進み、

真鶴道路へ入る。

海が青いなぁ。

白い波が高い。

荒れているぞっと。

 

この先から伊豆半島をぐるっと海岸線沿いに

道は延々と続くのだが、

どうも、早川~真鶴あたりが、

あまり好きじゃない。

箱根の道のほうが圧倒的によくできている。

常に交通量がかなりある道なのに、

来るたびにアスファルトがガタついているし、

道も細くて、整備がイマイチ。

ETCが使えない有料道路もいまだに残っている。

料金所で車がオロオロしているのをたまにみかける。

他府県ナンバーの車に顕著だ。

なんで有料なのか、その意味もよく分からない。

真鶴トンネルの工事代?

普通の海沿いの道なんだけどねぇ。

 

3.湯河原をめざす

 

箱根ではなく、熱海でもなく、

本日めざすは湯河原。

両者の一大観光地に挟まれて影の薄い温泉地だけど、

湯治にはもってこいと誰もが言うからには、

ここのお湯はさぞ良いのだろうと、

でかけてみた。

 

目的の宿は川沿いに建っていた。

立派な外観。

ウェルカムドリンクは冷たいゆずのジュース。

やはりここ湯河原も暑いなぁ。

 

部屋はバリアフリーでインテリアは簡素。

清潔そうな印象。

窓を開け放つと、山が迫っている。

水量の関係か、川の音がほぼ騒音レベル。

うるさい。

程よいせせらぎってなかなか難しいんだと、

再び窓を閉める。

あっ、ここは禁煙なんだ!

 

4.湯河原のお湯は熱かった

 

湯治というのがどうゆうものか、

実はぜんぜん知らない。

しかし、なんかむかしからあこがれがあった。

じじいになったら、湯治にでかけようなどとね。

 

で、夕食の後、期待を胸に、

そそくさと階下の浴場へでかける。

む、誰もいないではないか。

夕食の後に入浴する人っていないんですね。

まあ、どこでも宿に着くとまず風呂です。

どうもそういうことらしい。

しかし、私は馴染めない。

よって、飯の後になってしまう。

 

そういえば前年、

同じく伊豆の稲取にいったときも

夜の11時にホテルの屋上にある

露天風呂にでかけたときも、

私一人だったしなぁ。

あのときは、誰もいないのに、

遠くの湯船に誰かが浸かっている音、

したしなぁ。

あれ不思議。いまでも怖い。

 

で、湯河原の湯だけど、

沸かしていないのに、これがくそ熱いんだわ。

ぬるいお湯しか入れないこちらとしては、

まあ、身体なんか洗ったりして、

徐々に慣らそうと考える。

で、いよいよ足を突っ込んでうーとなり、

次にしゃがんでうーとなり、

肩まで使って限界までチャレンジとなる。

 

こうなるとリラックスとか関係ない。

温泉湯治ではなく、もうひとり我慢大会。

 

きっと数分だったと思う。

一度、立ち上がって脱衣所で水を飲む。

悔しいので、再度浴場へ戻り、

今度は高温のミストサウナ室に入るも、

数秒で出る。

ここは、真夏の炎天下に、

空からお湯が降ってくる。

そんなイメージ?

 

ふん、冗談じゃないよ。

熱中症になってしまうじゃないか。

危ないなぁ、湯治って。

 

この夜は冷房全開、

裸で寝ましたね。

 

 

ショーケンれくいえむ

 

 

わかい頃、水谷豊が

「兄貴ぃー!」って呼んでいた。

そこからショーケンこと萩原健一は

ずっと我らの兄貴ぃー!でもあった。

 

ヤザワではない。

高倉健でもない。

 

そもそも芸能人に憧れるガラではないし、

まして同性なのに。

が、唯一ショーケンだけにはたそがれた。

 

グループサウンズでおかしな衣装を着て、

あまり上手くもない歌を歌っていたが、

あれは彼の不本意だった。

よって解散を申し出たのもショーケン自身。

 

彼はそれ以前にブルースのバンドを組んでいて、

その道へ行きたかったらしい。

が、彼はブルースを目指さずに、

役者へ転向する。

 

これが良かったんじゃないかと思う。

 

役どころとしては「傷だらけの天使」のおさむ、

「前略おふくろ様」のサブが印象深い。

前者は、ショーケンのアドリブだらけ。

後者は、倉本聰の台詞とあって、

一字一句、台本のままだという。

 

黒沢映画の他、多彩に活躍したが、

やはり妙に素人っぽかった初期の頃に、

彼の地が滲み出ている。

 

倉本聰の作品は、彼らしくないという

意見もあるが、あれもショーケンのある一面と

言えなくもない。

結構ナイーブなところが発端となって、

騒ぎを起こしているし。

 

ショーケンが追求したのは、

ダンディーとか、男の中の男とか

そんなんじゃない。

 

一見、かっこ悪いと思わせる。

ちょっと親しみやすくて憎めない。

しかし、ふとした瞬間に、

寂しそうな表情を浮かべたり、

とてつもなく凶暴だったりする。

そこがヤザワでも健さんでもなく、

独特かつ不思議なオーラを放っていた。

 

実際、彼はそのような性格だと思う。

ずっと悪のイメージがつきまとっていた。

まあ不良といえばそのようにみえなくもない。

しかしその程度。

 

彼をウォッチしていて気づいたのは、

妙な正直さが仇となって、

逆に悪評が広まったり、

その風貌や態度から、

ネガティブな印象をもたれたりと、

随分とバイアスがかかった部分がある。

 

或る人たちにとっては、

良いところを探すのが

なかなか難しい人ではある。

 

こういった人間は、

我らの身の回りにも数人いて、

それは身近に付き合ってみないと、

みえてはこない。

 

たとえば、意外に正直であるとか、

思いやりがある、

誠実であるとか…

 

ガキの頃からの知り合いに

こういうのが割と多い。

みんな結構付き合える。

いや、いまも付き合いは続いている。

 

共通点は、みな一様に偉い人間や

偉そーに振る舞う奴には

徹底的に逆らう、というところ。

 

もうひとつ共通点があった。

心根がやさしいこと。

チンピラと違うところは、

カッコよく言えば、

強きを挫き弱きを助ける。

なのに、どうでもいいことで、

弱音を吐いたり…

 

こんな姿が、ショーケンにも投影される。

彼は何回も捕まったし、

結婚も離婚も数回繰り返した。

けれど、それらを軽々と

飛び越えてしまう魅力が、

彼には備わっていた。

 

ショーケンは実は、

ずっと映画の裏方をやりたかったらしい。

脚本とか、演出とか。

意外。

 

彼が亡くなる8日前の写真が、

「萩原健一最終章」の最期のほうに載っていた。

その写真は、

奥さんが隠し撮りした一枚。

 

そろそろ死期が迫っている。

本人も、死が迫っていることを

うすうす感じている。

 

ほの暗い部屋で机の灯りを点け、

彼の丸まった背中がみえる。

机に向かって、ずっとシナリオを、

声を出して読んでいたという。

 

我らの知る最期の男の背中が、もの悲しい。

 

人生を、

疾風のごとく通り過ぎた男。

やはり、最期までショーケンだった。

 

我ら、こんなに強くはなれないけれど…

 

合掌