例の騒ぎで閉鎖されていた河原がやっと解放されました。
近所の知人と、薪を5束と着火剤とイスとテーブルと
サンドイッチとコーヒーをもって、久しぶりに河原におりる。
この日の河原の気温は、推定3度くらい。
さっさと火をつけないと底冷えと湿気が身体にまとわりつく。
ユニクロのヒートテック、いまひとつのような気がしましたね。
火が安定するとホッとひと息つけます。
イスに身体を沈めて、コーヒー&サンドイッチ。
で、後は世間話をするだけなんですが。
僕がたき火に行ったと話すと、
たき火未経験の友人、知人は必ずこういうのだ。
「たき火だけ? なにか面白いことあるの?」
僕もそう思っていました。
たき火初体験は、丹沢の山の中でした。
アウトドア・ベテランの知り合いに連れてってもらいました。
このときは数人で夜中まで火を囲みました。
話すこともなくなると、みんなおのおの星空を仰いだり、
薪をくべながら火をじっとみていたり。
僕は、背後の木々のあたりから、赤い目がふたつ光っていたのが
忘れられません。
火をみていると、黙っていてもなんだか間がいい。
話し続ける必要もないし、それより沈黙がよかったりする。
刻々と変化する山のようすだとか空の色だとか、
時の移り変わりを身体で感じることができる。
火をじっとみていると、なんというか、
とても古い先人たちのことを僕はアタマに描く。
火を扱うことを覚えた古代のひとたちは、
肉なんかを焼いたりすることで、
とても感動したんじゃないか…
そんな遠い遠い記憶が、
僕たちにも刻まれているのだろうか?