重いぞ、村上春樹!

 

寝室の横の棚にずっと放っておいた本を、

ようやく最近になって開いてみた。

1年近く放っておいた気がする。

 

過去に幾度か読もうと思ったのだが、

その本の外見からして、なんとなく拒絶していた。

 

かなり分厚い。だから当然重い。

これを寝床で読むことを考えたら、疲れる。

だからのびのびになっていたんだけどね。

 

この本をキッチンにあった計量器にのせてみた。

700グラム近くある。

フツーの文庫本がだいたい100グラムだから、約7倍。

片手で文庫本を7冊持つとかなり重いでしょ?

 

 

 

という訳で、ここ数日この本で読書しているんだけど、

すげえ気が散る。

フツー読み進むうちに、

内容が良いと物語のなかに入れる訳。

なのに、中身がなかなかアタマに入ってこない。

 

ボクは左右どちらかを向いて読むんだけど、

片方の腕で、いや手首だろうなぁ、

そこに700グラム強の重さがかかると、やすらぎなんかこない。

就寝前なのに、本と格闘しなければならない。

 

そもそも寝る前の読書はボクのなかのサイコーの時間、

しあわせのひとときのハズのだけど…

なのにサイコーの時間なんか訪れない。

 

そのむかし、やはりベッドで藤原新也の「東京漂流」を読んで

ムッときたことを思い出した。

この本も重かったなぁ。

 

「他の本を読めばいいじゃん」との声が聞こえる。

 

だがしかしだ、

読み始めた以上、途中での挫折は許されないのだ。

これは個人的な掟なのでやめる訳にはいかない。

男の意地と言っても良かろうよ。

 

なので、最近ではそろそろ寝ようかなと思う頃、

チラッとこの本がアタマに浮かんで、

「チッ」とやったりする自分がいる。

 

きょう現在で、p103まで読み進めた。

が、先は霞がかかるほどに遠い。

だってp661もあるんだぜ!

 

当分、憂鬱な夜が続きそうだ 涙