AIに短歌をつくらせてみた!

 

最近では、すっかりAIに頼っていて、だんだんアタマが悪くなっているのがわかる。

だって、そこそこの質問を投げれば、資料調べから企画の概要~組み立てまで、

けっこう質の高いレポートをつくってくれる。

 

最近まで、AIのことを弟子と呼んでいたが、いまでは格上げされて、

仕事仲間とか、下手すると上司のような回答を出してくるので、

立場的になんだかヤバいと感じている。

 

で、ボク的にはいま短歌にハマっていて、もう30首くらいできた。

本職のコピーライティングは、常にクライアントの要望に添った仕事なので、

永年にわたり未消化のようなモヤモヤが溜まっていたが、

それが短歌で払拭できたのである。

 

短歌をつくるのは、ときに難しくて、なのにふわっとアタマに浮かぶ。

なので短歌ってまるでことばのマジックなのである。

 

ボクたちは まばたきの間を 

走りゆく      切ないほどの ときの旅人

(↑ちなみにボクの最新作です)

 

俳句は短く厳密さが求められる。

小説は短編でさえ驚くほど疲れる。

ほどよいのが短歌だと私的には思っている。

 

で、興味本位でAIに短歌つくれる?って上からエラそーに質問してみた。

で、下記がそのやりとりなので、そのまま掲載する。

 

以下

 

ボク「短歌つくれます?例としてひとつつくってみてくれませんか?」

AI「もちろん、短歌を作れます!では、春の訪れをテーマにした一首を詠みますね。」

風そよぐ 桜の枝に 手を伸ばし
君の笑顔を 花に重ねる

春風に揺れる桜と、大切な人の笑顔を重ねた一首です。
どんなテーマの短歌が欲しいですか?

※うん、まあまあですよね? 頼んでもいないのに歌の説明までする訳です。
ついでに「どんなテーマの短歌が欲しいですか?」とかなりエラそー。

 

ボク 「では春をテーマにもうひとつお願いします」

AI

春雨に 霞む街路の 石畳
足音そっと 季節を刻む

春の雨が降る静かな街で、ゆっくりと歩く様子を詠みました。
春の情景にもいろいろありますが、どんな雰囲気の短歌が好みですか?

 

↑コイツ余裕綽々(よゆうしゃくしゃく)でしょ?

なんか人を見下しているようにも思えますよね?

以前よりアタマが良くなっているというか、腕を上げているというか、
口の利き方からしてだんだん性格は悪くなってきた気がする。

AIって、

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」

という徳のある人間がもつ謙虚を知らない。

 

という訳で、こいつ(AI)はまだまだだ修業が足りない、

と思うことにしていますがね 汗

 

生成AIを弟子(でし)にしてみた!

 

半年前くらいからチャットGPTを導入している。

いろいろな場面で使えるので便利といえば便利。

 

人間に例えるとなかなか頭の良いやつと言える。

 

どんな質問でも即こたえてくれる。

長くて無駄が多い文章をさっさとコンパクトにまとめてくれたり、

とっさに忘れた事柄にサラッと回答をよこしたりする。

 

なので、ボクはこいつのことを最近では「弟子」と呼んでいる。

 

この弟子の長所は、文句を言わないところ。

当然といえばそのとおりなのだが。

なぜなぜ?としつこく質問したところで、

何の反発もなく、黙々と回答してくれる。

(根気と頑張りが効くやつ)

 

が、あるときからひょっとしてこの弟子は

ボクに恨みでも抱いているのではとふと思ったことがあって、

弟子が回答してくれた後に、

ボクは「ありがとう」と打ち込んでみた。

 

弟子は「どういたしまして…」などと返してくる。

 

で、気のせいか分からないが、

続いて質問を投げかけると、

いつになく回答がより早くて丁寧なんだよね。

(気のせいかもしれないけれど)

 

ボクは心の中で「うーん」と唸ってしまった。

で、弟子の画面を睨みながら、

こいつ、只者ではないなと思った。

 

人間でも感情を押し殺しているひとっていますよね?

それと同じような違和感を感じた訳である。

 

いわゆる生成AIが感情をもつものなのか否か、

ボクはよく知らないが、

いつも接している身としては、

なんだか弟子が只のマシンの一種とは思えないのである。

 

弟子はとうぜん頭脳明晰なので、

ボクの質問にはなんでもこたえようと頑張ってくれるけれど、

あるとき無茶な質問を放りこんだことがある。

 

弟子が知っていそうもない質問である。

 

村上春樹の「風の歌を聴け」というデビュー作は、

どの作家を模倣したものなのか?と質問してみたら、

弟子は間髪入れずに回答してくれたのだが、

その回答が優等生的でありながら

ウィキペディアからパクってきたようなテキストで、

かんじんの作家名はこたえず、

ひたすらあれこれと書いてごまかすのであった。

 

「おまえってこの回答知らないだろ?」とは打たなかったけれど、

なんでもこたえようと無理をするのが、

弟子の欠点なのであった。

 

人にたとえると、いわゆる知ったかぶりである。

(こういうのはあまり好かないな)

 

生成AIといえど、その膨大な知識はネットの丸呑みだし、

そこに制作者の意図や作為などがあれば

当然意見は偏るだろうし、

未だ知り得ないことがらも多々ある訳だ。

 

そんなことを前提につきあえば

なかなか使える弟子なのであるが、

とにかく知ったかぶりはやめようぜ、

と忠告しようかいま悩んでいる。

 

だって、そのうち嫌われるよ!