春の自由律短歌

 

春いちばん

遠い山々霞みたち
沈丁花の花のかおり

陽射しのかぶる情景は
いつか観た絵画の如く

夢で訪ねた母のふるさと

背中に羽根があるの如く
私はわずかに浮遊せし

通りすぎる風さえいろ帯びて
踊りて歌う

「さあ…」と後ろから声かける
あなたは誰ぞ

春の蝶

 

 

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