南部鉄風鈴も、金魚風鈴も、
その音が涼しい。
きっとあの音が、風の存在を伝えるからだろう。
すだれに加え、今年はよしずを買った。
これを日当たりの強いサンルームへ立てかけると、
目にも涼しい。
東南アジアのリゾートへでも出かけた気分になれる。
去年はゴーヤでグリーンカーテンをつくったが、
今年は時機を逸してしまった。
室内を見渡すと、居間の明かりが暖色系で暑い。
冬は良いが、夏は発熱しているようで、
それだけで室温が上がる気がする。
そこでホームセンターへ行ったときに、
涼しげな色のLED電球を発見。
我が家の居間で試すことにした。
幾分居間が涼しくなったように感じる。
が、欠点もある。
まず、食事のときのおかずの色が良くない。
あまりうまそうに見えないのだ。
特に、刺身に顕著だ。
そういえば、食品の撮影を何度か経験したが、
あれは、うまそうに見せる工夫が随所にあった。
あったかい料理に見せる湯気。
冷えた飲み物を表現するグラスの水滴。
いろいろあるが、基本はライティングだと、
プロの方が話していた。
これは料理の撮影だけでなく、
女性を撮るときも同じである。
特に肌の色は、ライティングでどうにでもなる。
そういう意味で、
夏を涼しげに演出するのに、LEDは最適品。
だが、目の前におかずが並び、
奥さんの顔を見ながら飯を食うとなると、
なんでかアダムス・ファミリーという映画を思い出すのだ(汗)