雨空にたちのぼる白龍のよういまこの世界いにしえ(古)の如き
柿食えば幼い頃をおもいだすバナナではないパインでもなく
雨空にたちのぼる白龍のよういまこの世界いにしえ(古)の如き
柿食えば幼い頃をおもいだすバナナではないパインでもなく
葉が散りてトンボは群れて空を舞う昨日までの陽はつるべおとし
路面電車に揺られてゆく病院父を知らないおじさんと呼び
蘇るという言葉を最期まで携えてゆけ僕は信じる
水底に
深く眠れる葉のように
幸も不幸も
手なずけたなら
じーじーと
鳴く虫とゆく
あぜ道の
空に広がる
白いカゲロウ
海いろの
シャツはためいて
灼熱の 夢
胸をわた る
貿易風
ゆく手に
有り余るひかり
地を跳ねて
夏の夜明けは
ボクの舞台だ
群青の
海 陽はうつろ
風舞って
白いビーチに
朱の傘ひらく
by spanky