今年は予想以上に暑い夏になりました。
先日、屋外で35℃を体験しましたが、
あれは焚き火を囲む拷問のようなものですよ。
埼玉とか群馬は神奈川よりもっと暑いので、
あちらの方々にはホントにアタマが下がります。
さて、こう暑いと冷たいものが欲しくなる。
私も以前は冷たいものをガンガン飲んでいましたが、
なんというか、年をとると用心深くなる、というか、
結構カラダが冷えるのが分かる。
アイスコーヒーもほどほど、
かき氷なんぞは怯えながら喰っています。
さて、
汗をかいたカラダに冷房の風があたると、
いや、寒い。
これは良くないですね。
夏風邪って、こんなところから始まります。
あと、就寝中も要注意です。
真夏の就寝中は熱中症も恐いので、
エアコンは良しというのが、最近の考え方だそうです。
私の場合、だいたい28℃設定にして寝ていますが、
こんなときは風向きに注意します。
扇風機も同様ですが、
直接カラダに風があたるのは、
やはり良くないですね。
夏風邪は、上記の要因が絡み合っています。
また、夏風邪の主原因が冷えであるとは、
漢方的な考えです。
だからといって、こういう場合、
葛根湯ではないんですね。
私のオススメはなんといっても、
カッ香正気散(かっこうしょうきさん)です。
カッ香正気散がなぜオススメなのか、ですが、
漢方的な夏風邪の直し方は、
まず内臓を温めることから考えます。
そして内臓の機能を上げ、
カラダ全体の気・血・水の巡りを良くし、
抵抗力をあげることをめざします。
夏って結構内臓が冷えていますから、
そうした不調が続くと、夏パテになってしまします。
こんなとき、今度は
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)などに切り替えると
かなり体力も戻ります。
補中とは、中が内臓という意味。
これを補うと言うことです。
そして益気は気を巡らせ、元気を出させるということ。
西洋薬とか栄養ドリンクばかりに頼らず、
漢方的な夏の乗り切り方も、
実はなかなか理に叶っていると思います。
さて、コピーライターの私がなんで漢方なのか、ですが、
もうかれこれ30年前ですか、
社会に出て人生初のカラダの不調に悩んだのが、きっかけです。
いまでは、自分の薬方は自分でチョイスしています。
もちろん、私には
漢方他いろいろな知識をもっていらっしやる師匠がおりまして、
その方の知識は途方もなく凄いです。
漢方は幾ら勉強しても分からないことが後から後から出てきます。
なので、後は自らの体験と検証の繰り返しです。
町の薬局の薬剤師さんと話をしていても、
漢方の分かる方は非常に希です。
もしくはデスクの上の知識のみの方が非常に多い。
漢方は西洋の学問のように、
ピシッとした回答が出ない場合が多いので、
ファジーなアタマで望むのがベスト。
そうして少しづつ学ぶと、心身に関する面白い事例などが、
芋づる式に分かることがある。
こういうところが漢方を学ぶ醍醐味でしょうか?
さて、少しはお役に立てたでしょうか?
次回は、
えーっと漢方的ストレス解消法にいたします。