命知らずの西湘バイパス

先日、野暮用で小田原方面へ行くことになった。

ざっと考え、西湘バイパスが一番早いだろうと思い、

海方面に走り続けた。

どん付きでT字路。

左が鎌倉方面、右が小田原方面。

西湘、なので、湘南の西になる。

で、右折の後、久しぶりに西湘バイパスに乗る。

風の強い日で、曇天。海も濁って荒れている。

普通に走っていると、まわりのクルマにビュンビュン抜かれる。

うん?と思ってメーターを見ると、私のクルマは遅くない。

が、ビュンビュン抜かれる。

なかには、バックミラーに小さく確認できたバイクが、

あっという間に私のクルマを抜き去り、

小さく消えてしまったという例が数例。

えぇっ、この道路ってなんなんだと思った。

とにかくみんな飛ばしている。

西湘バイパスの制限速度は、確か70kmだった。

私はそれを少しオーバー気味に走っていたので、

だいたい80km弱だろうか?

となると、前述のバイクはさておき、

みんな普通に100km以上で走行している。

海からの強風にしぶきが混じる。

クルマが横風をモロに受けているのが、

ハンドルに伝わる。

西湘からの景色は、片方が荒れ狂う海。

片方は崖が多い。

ふと崖のほうを見ると、その崖から迫り出すように、

小綺麗な家が建っているのが見えた。

いやぁ、この道路も凄いところを走っているが、

あの家に住んでいる人も凄いなと思った。

私だったら、ここより、

都会の超高層マンション最上階に住んだ方が気が楽だと思った。

で、国府津というインターで降りるのだが、

ウィンドウの向こうは海しか見えない。

そこをクルリと走って一般道へ出る。

ということは、海上に造られたインターチェンジらしい。

その感覚は、ほぼ遊園地のジェットコースターのようだ。

この道路の位置しているところもほぼ海上なので、

視点を変えれば、非日常が存分に味わえる道だ。

しかしだ、ここを走っている人たちは飛ばし屋が多い。

みんないろいろ分かって、ここを走っている。

ああ、若い頃に感じたことのない恐怖を覚えた。

これって、要するに年のせいなのかなぁ。

そこが未だによく分からない。

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