最近、どうにも運が悪い。
良くないことが続いている。
車は突然動かなくなるし、腰は痛むし、先日はテレビまで壊れた。
しかも買ってからそんなに経っていないのに、急に映らなくなってしまったのだ。
これは何かあるな…と思わずにはいられず、「お祓いしてもらった方がいいのでは」と本気で考え始めた。
そこで思い出したのが、ふたたびの相模国一之宮「寒川神社」だ。
(数ヶ月前にも行ったのだけどね)
深読みすれば、以前も寒川さんにでかけたので、この程度で済んだと言えなくもない。
そんなの迷信だよと笑い飛ばすほどの勇気が、僕にはない訳で…
寒川神社は、全国的にも珍しい「八方除(はっぽうよけ)」の守護神として知られ、
すべての方位の災厄を祓ってくれるという神社である。
車や家の厄除けで訪れる人も多く、建設業者や運送業の方々の信仰も厚い。
そういえば、以前知人が「寒川神社でお祓いしてもらってから仕事が順調にいっている」
と話していたのを思い出したが、それは迷信なのではと思った自分がいた。
というわけで、ある晴れた酷暑の夕方、車で寒川神社へ向かった。
厚木からは小一時間ほど。
途中、道も比較的空いていて、気持ちよくドライブできた。
もちろん、車のトラブルも皆無。
寒川神社に到着すると、夏の陽も傾く時刻ということもあって、
少し涼しい風に変わっていた。
鳥居をくぐり、手水舎で身を清めてから、本殿へ。
どっしりとした佇まいの本殿は荘厳な空気をまとっていて、
自然と背筋が伸びる。
参拝を終えた後、社務所で「八方除け」のお守りをいただいた。
迷った末、車用と身につけるものの両方を購入。
これで少しでも不運が遠のいてくれればと、心の中で祈る。
境内には「神嶽山神苑(しんがくさんしんえん)」という美しい庭園もあり、
今回は閉鎖されていて立ち寄れなかったが、次回はぜひ訪れたいと思っている。
庭園の中には茶屋もあり、抹茶とお菓子をいただきながら、
静かなひとときを過ごせるそうだ。
帰り道、なぜか心が少し軽くなっている自分に気づいた。
神社のご利益というのは、もちろん霊験あらたかであることを信じているが、
こうして「何かに守られている」と実感できること自体が、
気持ちを前向きにしてくれるのかもしれない。
ちなみに寒川神社は、元旦の初詣では大変な賑わいを見せる神社でもあるが、
平日、まして暑い季節に訪れると、荘厳な空気のなかで
ゆっくりと参拝できるのでおすすめだ。
春には桜、秋には紅葉と、季節ごとの風景も楽しめる。
というわけで、今回は「最近ついてない」ことのリセットも兼ねて
寒川神社にお参りに行ってきたという話でした。
願わくば、これ以上家電が壊れませんように。
そして、腰痛も和らぎますように。