最近、発展がめざましい海老名だけど、
この駅をよく使う身としては、
人が異常に増えたことで、疲労度も増した。
都内、横浜方面で働く人が増えたと聞く。
みんなの歩く速度も以前より断然早い。
もう東京や横浜の街となんら変わりない。
都会的なカフェも次々にオープンし、
マンションが林立し、
クルマの渋滞も以前にも増して激しい。
ナビにない道も次々に生まれている。
ああ、このあたりも遂に大都会になってしまった!
がしかし、
駅前のららぽーとの屋上も夜になると閑散とし、
そこから眺める丹沢の山並みは雄大で、
昔となんら変わることなくどんと鎮座している。
仰ぐ空は、相変わらず広くてデカい。
近くをゆったりと流れる一級河川、
相模川の向こうは厚木の街。
川面は街と橋の灯りをゆらゆらと映しているが、
東京の多摩川や横浜の大岡川と比べると、
いまひとつ明るさに乏しい。
ボクの記憶によると、
都会といなかが混在したこの不思議な景色は、
半世紀前の横浜とおおいに重なる。
この日、ららぽーとの屋上でカメラを構えるも、
丹沢の山並みに日没はなかなか訪れず、
赤みがかった空がしばらく不気味に光っていた。
UFOが飛び出してきても何の違和感のない空。
そういえば最近、
この日本という国はなんかあやしい。
いや、中国だって朝鮮半島だって中東だって、
ロシアもヨーロッパもアメリカ大陸も、
地球全体がかなりあやしい…
ボクの脳裏に「フキツ」という文字が浮かんだ。