最近、結構アタマにきていることがある。
朝メシは私にとって至福のときなのであるが、
今朝の朝ドラの録画を再生しながらさあ今日も頑張ろうか、
なんて、遅めの朝飯をのんきにパクついている。
そんなとき、我が家の上を、
軍用ヘリが必ず飛ぶんである。
毎日ね。
だいたい同じ時間。
軍用ヘリってもの凄くうるさい。
あれは、人を威嚇する音でもある。
で、皆は知っているかどうか知らないが、
あのローターが真上に来るとさらに質が悪く、
いわゆるハウリング現象が起きて、
我が家のカーポートなんかをブルブルと震わせる。
余計にアタマにきたね。
しかしまあ、米軍だか自衛隊だか未確認だけど、
要するにこれらは戦う武器のひとつであろうよ。
国際的な事情とかいろいろ考えると、
私もまあ仕方がないのかなと、
おおらかに聞き逃すよう、己に仕向けてきた。
だがだ!
今度は最近、夕飯の時間になると…
事前に断っておくが、私にとっての夕飯は、
今日一日の疲れを癒やし、栄養を補給し、
安らかな睡眠へと誘う、
ひとつの優雅な流れの序章なのであって、
下らないテレビをぶつぶつ言いながら観るのも、
ストレス発散であり、
まあまあ、至福のときなのである。
とまあ、私が最も大切にしているそんな時間に、
またも狙いを定めるように、
我が家の上空を轟音がとどろく訳だ。
当初、私はテレビをガンガンつけていて、
最初はなんかどっか外がうるさいな、
くらいに思ってはいたが、
空の状況はそんなもんじゃなかった。
爆音と共に、夜の闇空がウーンと唸っているのである。
それは静かな夜の街に、
怪獣でも近づいてきたような恐ろしさなのである。
こうして我が家の朝晩の平和なひとときは、
あの複数の複数回による軍用ヘリの飛来により、
無残にも破壊されている訳だ。
そんなことがあって、
アタマがヒートアップしているときであった。
今度は夕方である。
夕焼けでも見ようと近所をのんきに散歩していて、
夏の木々や葉の茂るのを観察しながら、
おお命よ、自然よ!
などと感慨にふけってちょい笑顔で歩いていると、
またまたまた、である。
今度は夕方なのにである。
すげぇ爆音が頭上に迫ってきた。
うわぁなんだなんだと上を見上げると、
いつもの軍用ヘリとは違う、
もっと大型の更に変なものが飛んでいるではないか。
恐ろしい!
かついつもの奴より更にクソうるさい。
見上げると、小さなプロペラが付いている、
ヘリのようなものが2機。
………?
ああああっ、あれがかのオスプレイかよ!
と、私は怖い珍獣でも発見してしまったような、
かつてないリアクションをしてしまった訳。
飛んでいる姿は不安定な感じ、
かつ不格好である。
で、驚きの次に一息ついたら、
いらいらするなぁ、コイツら!
とようやく怒りがあらわになったのだが。
行く先は、たぶん横田基地だろう。
そして完全にアタマにきましたね!
でですね、こうした場合、
私の政治観とか右だの左だの、
そんな事はどうでもいいと思った訳。
毎日毎日朝晩、いや夕方もだ。
こうした我が家の平和をかき乱す行為自体が、
すべてに優先し、くだらないイデオロギーなど、
この際、どうでもいいと思ったね。
私はかつて横浜の田園都市線沿いに住んだことがあるが、
そのときは、近所に米軍の戦闘機が墜落した。
当然、死者も出た。
記憶では、このときもよく軍用ジェットの爆音が聞こえていた。
とても嫌な記憶。
それが何十年ぶりに甦ってきてしまったのだ。
今日もみんなが、この広い空の下で、
それぞれの営みを繰り返している。
しかし、一見平和そうな街の上空には、
絶えず、軍用機がけっこう無神経に飛んでいるのだ。
考えたって、回答なんか出ない。
こうしたものの根っこというのは、
多次元的に考えれば考えるほど、
どこまでも底なしに深いのだから…
更に最近、日本はついに陸上イージスというものに、
5000億円もの金をつぎこむというニュースをやっていた。
数字のイメージがうまく湧かない金額である。
いまという時代情勢と地政学的な見地から考えれば、
日本にとって防衛の強化は欠かせないと私も思う。
しかし、単に防衛費だからといって、
相手の言い値のようにもとれる見積もりを、
こちらの政府も鵜呑みにしてOKなどと即答してもらっては、
これはこれで大問題である。
5000億っといったら、いまの日本に最優先すべき事柄は、
他にも山積しているように私は思う。
誰かに、あなたはこの防衛構想を知らないからだ、
とか言われそうだが、そんなことは承知の上だ。
この数字は、極めていろいろな意味をもっていると、
私は思っている。
うーん、今回は書いていて、なんか不愉快!
いらいらするよ。
でね、クソ暑い。
今日の最高気温は35度らしい。
アタマでも冷やそう!