江ノ島のサザエ(その2)

 

 

忙中閑あり。

雑用を投げ出して江ノ島をぷらついてみた。

結果、どこもとても混んでいる。

 

おおげさに言うと島中が人だらけ。

インバウンドの外国人がやたら目に付く。

きっと日本を紹介するサイトや冊子などに、

江ノ島が載っているのだろう。

 

 

 

ところで江ノ島か江の島か?

諸説あるらしいが、今回は江ノ島でいきたい。

 

久しぶりに海の幸でも食おうと思ったが、

サザエのつぼ焼き¥1700円で萎えた。

とても小柄なサザエがふたつだよ?

 

腹の足しにもならない。

で、ボクはサザエのあの先のほうの黒いのが、

どうしても食えない。

 

我にかえったボクは、そもそもサザエって、

好きでも嫌いでもないということに気づき、

その場を去った。

(勘だがサザエってむかしほど捕れないのかねぇ、

きっと貴重な海のダイヤモンドなのかも知れない)

 

で、やっすい江ノ島バーガーで済ます。

確か¥1200だったかな?

さつま揚げとしらすがなかなか。

空腹だったので助かる。

 

ついでに江ノ島コーヒーというのもいただいた。

こちらは完熟豆で香ばしいとの触れ込みだが、ボク的に味はフツー。

 

 

あとはとにかく高い。

インフレに加えて、観光地価格でしょ。

が、こうした観光地では皆、ケチなことは考えない。

店はどこも客でいっぱいなのであった。

(ここで自虐的に己のセコさに笑ってしまったが)

 

10代で初めてクルマを手に入れたとき、

江ノ島を訪れたことを思い出した。

振り返ると、あのころ江ノ島って閑散としていた。

 

だだ広い駐車場には、神奈川、東京、千葉の走り屋たちが

集まっていたくらいで、山の上にのぼる人もとても少なかったと

記憶している。

 

 

当時の湘南の人気スポットは、

葉山の茶屋とか材木座海岸のタダのパーキング、

七里ヶ浜あたりで寝そべったり、

鵠沼海岸・茅ヶ崎のサーフ・ポイント近くのお店とか。

 

とりわけ逗子の渚ホテルと江ノ島の対岸にあった湘南ホテルは、

もういまはないけれど、みんなの憧れでもあった。

 

で、ときは流れて時代が移り変わり、

寺社仏閣巡りが流行りはじめて、

御朱印帳を手にした方々が、

鎌倉を始め、湘南各地に眠っていた各所に、

訪れるようになった。

 

現在、江島神社の社殿にまつられているのは弁天様で、

それはいまもむかしも変わらないのだけれど、

以前はカップルで来ると弁天様が焼きもちを焼いて

わかれると言ういわれのようなものがあったので、

誰も彼女を連れてきたりはしなかった。

 

 

が、いつの間にかいまは「縁結びの神」だそうなので、

まあ、どこもカップルだらけなのであった。

(ポジティブな効果のほうが人は集まるよね)

 

江ノ島をフルに歩くとけっこう疲れるけれど、

海を眺めながらだとそれほどでもないから、不思議。

(この日ボクの歩数計は軽く1万を超していた)

 

 

また、山の上の灯台よこのサムエル・コッキング苑は

夜はライトアップされていて、とても幻想的なのでおすすめです。

(シーキャンドルと言うそうな)

年明けよりは更に混むだろうから、行くなら年末!

 

この一年の自分に感謝の意を込めて、

サザエでもどうですかね?

 

 

 

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