最近、プレゼンをよくやる。
好きでやっている訳ではない。
あまりやりたくないが、行きがかり上、
やることになることが多い。
本来、人前で話すのが苦手なので、
過去に結構避けてきたフシがある。
が、私は一応プランナーなので
こちらの企画意図などを説明しないことには始まらない。
で、お偉いさんの前で話すこともしばしば。
こうゆう時、自分のなかで嫌だなぁ、と思ったらもう駄目だ。
総ての事柄に対して、前向きに考える。テンションも上げる。
でないと、そのプレゼンはまず上手くいかない。
何故か?
私の経験則から考えられるのは、
皆さん、理屈や筋が通っていると、
うんうんと納得はして頂けるのだが、
話す側の人間に、
なにか明るい未来を示すオーラのような迫力がないと、
いざ、やるか否かの決断になった際に、
決まらないものなんですね。
人は理屈だけでは動かないし、
ましてや話す人間に、
目には見えないけれども惹かれるものがなければ
何も決まらないのだ。
じゃぁ、何なのか?
人の決断を後押しするものって何なんだろう?
永年この仕事をやってきて気づいたのだが、
まず人は上っ面だけでは動かないっていうこと。
どんなに理屈を並べ立てても、
駄目なものは駄目なのだ。
人は合理性だけで生きているわけではないので、
そこがキーポイントになる。
よく、「これは蛇足ですが」などと言って
余計なことをしゃべったり
会議がお開きになった後に、
本音をぽろっと漏らす方たちがいる。
私が思うに、
割とこうした発言のなかに答えが隠れています。
建前や理屈だけでは、人は動かないんですね。
そう、
人間って割と感情的な生きものであり、
また本音が「うん」と言わない限り、
決断しないんですね?
どんなに合理的に考えて生きようとしても、
人って無駄を出します。
建前にも限界があります。
いや、無駄や本音にこそ、
人間の本質が眠っているとさえ思います。
そこを上手にすくってあげる行為、
それが感情でありスイッチなんです。
これ、能書きを超えるパワーをもっています。
で、私事に戻りますが、
プレゼンのとき、場の空気は大方堅いものです。
そんなとき、
私はまずその場の雰囲気を柔らかく変えることに
全力を使います。
で、場違いなジョークなどを平気で飛ばすところから
お話を進めさせてもらうことにしています。
後は、リズムと抑揚に注意し
企画やものの仕組みを丁寧に説明し、
小難しい内容の後は、私なりの考えや予想などを、
エモーショナルなトーンで情感を忘れずに、
発言するように心がけています。
が、それでも駄目なものは駄目!
これって、何が原因かというと、
そもそもその企画の予算自体に無理があった。
また、相手にその環境が整っていなかった、
いわば時期尚早ということもしばしば。
単純な話、
私の企画自体に無理があったって事なんですね?
(見込み違いと見積の甘さは私の欠点でもあります)
いやぁ、プレゼンってホントに奥が深い。
むずかしいですね。