どうわ「ボウのゆめ」

ふかいうみで

そだったポウが

ちかくのうみのそこで

いつものんきにおよいでいる

ちょうちんアンコウのじいさんから

きいたはなしでは

うみのうえには

イルカという

げんきないきものがいて

いつもひかりのあたる

あたたかいうみのうえを

とんだりはねたりして

くらしているらしい

それからポウは

いつか

イルカのようになりたいなと

ゆめをみる

しんかいは

いつもとてもしずかで

ときどき

サメがいじわるにやってくる

けれど

みんななかよくくらしていて

とてもへいわなまいにち

しんかいぎょのポウは

それでも

ちょうちんアンコウの

じいさんからきいた

あのまぶしくて

きれいなひかりのなかをおよぐ

イルカのことがわすれられない

ポウはゆめをみる

そこはキラキラとひかる

せかい

ポウはおもいっきり

うみのうえをはねてみた

そらには

おひさまがかがやき

なみがゆれて

キラキラとまぶしい

とおくに

ふねがうかんでいる

しかしポウは

しんかいぎょだ

うみのそこでしか生きられない

しかたがないな…

ポウは

ゆめのくににすむことになり

イルカにすがたをかえて

ひかりのなかを

とびはねることにした

しょうがないよね!

でも

ボウはいま

とてもしあわせです

写真4

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