まどろみから生まれたものは
明快ではないが新鮮だ
熟考される前の
熱い力がほとばしっている
青春という季節は
朝露のころがる青葉の如く
新鮮でみずみずしくもある
しかしそのさなか
その様は誰ひとりとして
気づかない
やることなすことが
どれも虚しく
悩み 悲しみ 怒り
そのすべてが激しく
ふつふつと動いている
青春は
赤い血のいろ
そのものでもある
そして経年し
ひとは誰も色あせ
やがて人知れず枯れてゆく
さて
チマチマしてもしょうがないではないか
いまこの時代は
歴史の大きなうねりである
君はまだ若いから
君の勘違いは許されるから
まずは小志大志をもって
疾風のように
いまを駆け抜けてみてはどうだろう
君が生きていたという証は
心のなかに一生宿り続ける
たかが百年のいのち
されど百年のいのち
生きるとは燃焼すること
生きるとはまた
死ぬことなのだから