僕はある日
自分が通り過ぎてゆく存在だということを
知ってしまった
通り過ぎてゆく存在
そして
不確かな存在
驚くことに
それは君も実は同じ存在だった
ということだ
唐突な話でゴメン
だけど
これが僕たちの真実なんだ
そう
君も僕も旅人なのさ
君は一体何処へ向かうの?
と聞いたところで
いまのところ
私の質問に
君はまるで
ちんぷんかんぷんだろう
僕はと言えば
もうかれこれ
5億光年の旅をしていると言ったら
君は笑うだろうな
僕の命は
あと3億光年位だと言ったら
君は怒るのだろうか
しかし君は
いつか時空をめざして
旅立ってしまうということを
君自身すら知らない
とりあえず
この話しは
君にはしないでおこう
ただ
僕らはこうやって出会っている
このことは
銀河の向こうの
記憶の泉に
生まれ変わりの物語を
書くために
欠かせないことなんだ
僕が僕であるために
君が君でいることを
忘れないために
そしてお互い
愛で光が満たされるように
この記憶を携え
遠い世界で
再び出会うために
銀河は今夜も輝いているんだ