楡の木の下
流れる雲
陽だまりに君は寝ころび
僕は空を見上げて
言葉を探している
好きとか幸せとか
そういうのじゃなくて
なんだか
突然やってくるような
たとえば天地が動くとか…
いま
世界のなかの
ここはふたりの楽園だけど
逃げる準備はいいかい?
銃は撃てるの?とか
僕は考えていて
ひらひら舞うモンシロチョウを
毒虫にみたて
パーン!とね
君は寝息をたてて
まどろんで
まるで呑気な子猫のように
夢の国の住人で
時折僕に微笑むけれど
相変わらず僕は
空を見上げ
たぶん
この世界で起こる
とても憂鬱な言葉を
探しているんだよ