ジャコウネコのコーヒーってどうよ

 

ジャコウネコのコーヒーを親戚からいただきました。

と言っても、

ジャコウネコとコーヒーの関係性がよく分からないので、

素直にナニコレって聞きました。

と、親戚がニヤニヤと笑っています。

 

んんん? 何で笑うかな?

 

このコーヒー、コピ・ルアクって言うらしい。

インドネシア語。

 

「猫がね、ジャコウネコがコーヒー豆を食べてね、

それが未消化のままウンチとして出るよね。

それをキレイに洗ったのが、このコーヒーなの」

「うん? いまウンチっ言った?」

「言いましたよ」

何でまた、猫がコーヒー豆を食うわけ?

で、よりによってその猫が脱糞したものを

なんでみんな飲むのだろうよ?

 

「ジャコウってあの香水なんかにも使われている

ジャコウだって。ジャコウジカもだけど、

いわゆるムスクとしていちじ流行ったよね?

むかしのサーファーがよくつけていたアレ。

本物はあのシャネルの5番にも使われているらしいよ」

「ふーん」

「でね、これが美味しい訳」

「……そう、それならまあ飲んでみようか」

 

私ら夫婦は疑っている。

埼玉から来た義理の妹夫婦は、海外通である。

今回のジャコウネコのコーヒーは、

そこの娘さんが仕事の研修か何かで

インドネシアに滞在していたときに、

観光客相手でなく、現地の通なお店から買ったという。

聞けば、とても希少で高価なコーヒーとか。

 

信じられないなぁ、と私。

 

仕方がないので、

さっそく我が家のフレンチプレスで4人分のコーヒーを入れ、

しみじみ、いや恐る恐るそれをいただく。

 

うーん、凄い薫りが我が家の居間に充満する。

美味い、というより何というか

南方の匂いと表現したらいいのかなぁ。

とにかくインドネシアっぽい。

(インドネシア、行ったことないけどね)

 

味も薫りも濃いね! (我ながら表現が稚拙だなぁ)

香水の混じった濃いコーヒーをいただいた感じ?

いや違うなあ。

 

不思議かつ不気味なコーヒーであることには違いない。

 

けど、彼らの前で私ら夫婦はニコニコしていたけどね。

ここはしょうがない。

 

後日、我が家ではフツーのコーヒーに一割ほど、

このジャコウネコのコーヒーをブレンドして

いただいています。

だってさ、100㌫のジャコウネココーヒーって、

厳しい訳です。

朝にいただくと、

その日一日がジャコウな一日になってしまう。

なので、一割ブレンドで妥結。

 

アフリカにはモンキー・コーヒーなるものが存在するらしい。

タイでは、ゾウにコーヒー豆を食べさせ、糞から集めたコーヒー豆で作

るブラック・アイボリー(黒い象牙)なるものがあるらしい。

 

うーん、世界はあやしさに満ちているなぁ。

それにしても、

希少かつ高価なものだからって、

それが美味いかというと、甚だ疑問が残る。

 

フカヒレだって、白も黒トリュフも然り。

フォアグラもキャビアもそうなんだけど、

世間で騒ぐほど、そんなに美味いか?

というのが、私の目下の要検討事項。

 

コーヒーは、小川珈琲でいいんじゃん。

 

食い物はそうですね、疲れた夏の朝に食う、

新鮮な大根とわかめの入った赤味噌のおじやとお新香が、

私はこの世で一番うまいと思うけどね。