ドンキな人たち

先日、訳あって普段は行かないドンキ・ホーテへと、

でかける。

で、そこで約2時間いる事となったのだが、

なんだろ、あの店に集まる人たちに、

ある一定の傾向がある事に気づく。

例えば、真っ白いトレパンに、黒のTシャツ。

短髪に鋭い目つき。

で、首にキンキラしたアクセだ。

私はたまたまその兄さんと目が合った。

と、目を細め、いきなり威嚇を開始だ。

(オメェは、野犬か?)

ひぇー。

闘争心丸出しのこの兄さん、

見たとこ、屋根の瓦職人と踏んだ。

(勝手な想像)

細身なのに筋肉隆々ですからね。

で、しばらくして威嚇を止め、

立ち去る兄さんの背中に、

今度は金色の虎がこっちを睨んでいた。

ゾゾッ!

さて次は、

すげぇ太った30代とおぼしきおばさん姉さん。

パンパンに膨れあがった黒ジャージに、

黒のタンクトップ。

これも凄いボリューム。

カゴに目一杯のポテトチップ他、ジャンクなお菓子を山盛りにして、

前をふらついている小学生位の我が子に、

「ほら、チンタラ歩いてんじゃねえよ!」

とひと吠え。

太っとい腕には、花びららしきタトゥが目一杯に広がっている。

なんだか怖ぇーって、思いましたね。

と、レジで前に並んでいるおっさんの他、

まわりに目を配り、ひと通りガンを飛ばす。

こちらもやる気満々の闘争系。

また、

iPhoneのケースを探していたら、

いました!

金爆っぽい兄ちゃんが、腰パンで、

鎖をじゃらじゃらさせながら、

やたら目を強調させた姉ちゃんの腰に手を回し、

スマフォのケースをいじり回している。

とああ、やっぱりねと思った。

二人は、ヒョウ柄のケースが気に入った様子で、

そこから離れようとしない。

こういうの好きなんだよな、この人たちって。

で、その辺りは、人の渋滞。

が、全く気にしないのが、

この店に集まる人たちの流儀なのか。

ああっと、ぐったりして駐車場へ戻ると、

すっかり夜のとばりが降りている。

で、よくよく観察するに、フツーのクルマが少ないのに気づく。

バリバリにキメた、金色のホィールのセルシオ。

そして、古いクラウンやクレスタなど、

いわゆる旧車といわれるピカピカのシャコタンが、

ざっと5台並んでいる。

軽自動車も様々な工夫を凝らし、

個性を競い合っている。

ピンクの毛足の長いものを敷き詰めたワゴンR。

また、LEDをふんだんに取り付け、夜景のなかで、

ラブホテルのような妖しい光を放つ、

やはり名称不明の軽ワゴン。

で、思ったが、

こういう人たちを引き寄せるドンキの魅力ってなんだろう?

これを幾ら考えても、分からない。

あと、この人たちは、普段どこにいて、

どこから集まってくるのかということだが、

これもまるで推測が立たない。

この傾向は、全国一律なのだろうか?

はたまた、都会の傾向、首都圏の傾向、

いや、地方の特異性なのか。

とにかく、ドンキを好む人たちには、

共通して、古き良き昭和のヤンキー魂が感じられる。

気迫と根性では負けないぜ、の湯気が上っている。

が、気になるのは、

こういう人たちがこんだけ集まる店って、

相当数のトラブルが考えられるが、

そういう話もあまり聞かないな。

そこもついでに分からない。

いまの世の主流は草食系と言いますが、

ことドンキに限り、それは当てはまらない。

皆、ガンガン自己主張しています。

喧嘩上等です。

やられたら、10倍返しの半沢直樹みたいな奴ばかりです。

みんな、日本をなめるなよ!

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「ドンキな人たち」への4件のフィードバック

  1.    
       
    これは面白い。素晴らしい。
    タイトルも完璧。
    こういうルポルタージュものもスパンキーさんの得意分野の一つですね。
    描写力が抜群。
    「ドンキホーテ」 に現れる “気合と根性” の人たちの姿が、目にくっきりと浮かぶようです。
    いったいドンキの何が、このような人々を惹きつけるのでしょうか。
    マーケティングのテーマとしても、取り組み甲斐がありそうですね。
    扱う商品とそのプライス、ディスプレイの特徴、看板や店舗デザイン、営業場所・営業時間。いろいろな項目に分けて分析し、それにヤンキーさんたちのライフスタイルを組み合わせていくと、面白い分析結果が浮かび上がりそうですね。
    新しい “ヤンキー生活論” が生まれるかもしれない。
    ひとつ執筆はいかがでしょう ?
    『ヤンキーたちはなぜドンキを愛するのか』 (○○新書)
    … なんて、ベストセラーになりそうに思えません ?
    書評は担当いたします。
     
     

  2. ひえーっ、怖そうなところですね、ドンキって。ターミナル駅の前にある、ドンキ素通りするだけで、そんなヤンキーな生態があるとはしりませんでした。
    実地にフイールドワークもせずに、安易な私はネットで調べました。ドンキ=ヤンキーは通説みたい。夜遅くまでやっていること、安いブランド品、車などを改造する品、変な着ぐるみなどヤンキーが好きそうなものがいっぱい置いてあるから、がベストアンサーになってました。
    みもふたもないですが・・。私は異形を好む若者は、そのことで社会的認知をむりやり得ようとしているだけだと思ってます。だれだって、自分に意義付けしたいですから。無視されるより、ネガティブにでもいいから自分を認知してほしい。わたしはあまり文化的意義を見つけにくいですね。すみません。

  3. 町田さん)
    ヤンキーとスタバとか、ヤンキーと高島屋とかアタマの中で幾つか組み合わせたのですが、
    どうも合わない。全然ピンとこない訳です。あと、ヤンキーとアウディとか、ヤンキーと
    プリウスとかも駄目。で、ドンキでピタッとくるような感じ、しますよね?
    あとは、ゲーセン。ですね、ドンキが本気でそうしたマーケティングをしているのか、
    私は知らないのですが、幾つかエレメントというか、イメージは掴めますね?
    私は、ただ一瞬の観察ですので、それが当たっているのかどうか不明ですが、
    もし狙いが近いとしたら、新書のための観察を続行します 笑
    もちろん、売り出しのレビューは町田さんにお願いします。

  4. Soraさん)
    私の話がちょっと誇張しすぎたようです。スイマセン。
    ただ目立つというだけで、実はそれほどでもないのかも知れませんがね…
    私の観察はあくまで、ある一定期間のみで書いていますので、
    間違った印象を与えていたら、申し訳ないと思っています。
    が、Soraさんの調べによると上記のようですので、
    やはり遠からずとも言えるのでしょうかね?
    社会的認知の件に関しては、私も同様の意見です。
    実際、若いときの私自身の行動がそうでしたから 笑
    文化的意義に関して、私はまた別の考えがありますが、
    それはまた別の項で述べたいと思います。
    いつもコメント、ありがとうございます。

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