数ヶ月前、ガラケーをiPhoneに換えた。
ガラケーは通話のみと割り切っていたので、
換える必要はなかったのだが、
iPhoneを投げ売りしていたので、
好奇心でゲットしてみた。
一方、iPadは長く使っているので、その良さも
欠点も分かっているつもり。
両者は、まあ似た者同士なので、iPhoneの使い方にも、
別段、違和感はなかった。
iPhoneは、予想どおり軽くてコンパクトで
扱い易い。
が、如何せん文字もアイコンも小さすぎる。
これは分かっていたことだが、
やはり老眼の私には辛い。
だから、まず先んじてiPadを手に入れた訳だが、
こちらの欠点は、やはり重いことだ。
ネットやメールなど、読めない小さな文字などは、
ワンタッチで拡大できるので、高年者にもやさしい。
が、寝転がって見るときなどは、いい加減に腕が痛くなる。
ズシンとくる重みは堪える。
で、この両者の中間に位置するiPadminiに、
一時狙いを定めたことがあった。
と同時に、iPadminiと同等の大きさ・重さの、
ネクサスやKindleも視野にいれたことがある。
しかし、実際手に取ると、その調度良さそうな大きさと重さが、
逆に中途半端なことが分かる。
画面を見るにつけ、
なんというか、納得のいかない中途半端な大きさの画面で、
ここは、やはり重いが、
より画面の大きさなiPadに軍配が上がる。
また、通話のやポケットに入れることを想定すると、
やはりiPadminiでは、大きすぎる。
結果、こちらの用途においては、iPhoneのほうが良い。
で、これら7~8インチのものはあきらめ、
ガラケーとiPadで用途を棲み分け、しばらく利用していたのだ。
今回手にしたiPhoneに話を戻すと、
以前使用していたガラケーと比較すると、
格段に機能的に優れている。
通話音声、カメラ画質も高く、
なによりアプリがふんだんにあるので、
GoogleMapや乗換案内、ラジオとか、
必要なものは、ほぼタダで取り込める。
カーナビとしても使用可能。
そしてなにより、普通にネットが楽しめる。
iPhoneは、自分専用にカスタマイズできて、
オリジナルに使える楽しさがある。
これはiPadも同じだが…
ただ、iPhoneのメールは、
前述のとおり、文字が小さい。
外出先で、いちいちメガネを出す暇もないときは、
困りものである。
が、これらをiPadに同期させればデカ文字で見られるが、
こっちも前述のとおりの重量があるので、
それなりに落ち着いた場所で確認せねばならない。
こうなると、問題は自分自身の視力。
現代は、とにかく目をよく使うことが多い。
情報の大半も、視覚から入る。
自身、この夏は眼精疲労から寝込んだ経験もあるので、
日頃の目の酷使を反省した。
思うに、こうした社会で生き抜くには、
強靱な「目」が欠かせない。
文明の利器は、とかく目を酷使させられる。
こうなると、クルマと同じく、
もうスペックでモノを語る時期ではない。
何馬力出ようが、何キロのスピードで走ろうが、
それを操る人の感覚に意識が向かわないのであれば、
そのマシンは、ただのモンスターで終わってしまう。
技術が、如何に人に優しくなれるかか?
デバイスも、
そろそろそうした時期に来ていると思う。
目が疲れないディスプレイの開発、
見づらい画面や文字を感知し、
即座に対応する対応する技術。
近未来のメガネのようなスカウターも開発されてはいるが、
ゆくゆくのヒットの肝は、
軽量・小型化のみでなく、
如何に肉体に負荷をかけないで使用できるか?
案外このあたりにあるような気がするのだが…