いい加減、視界の狭い室内にずっといるのはよくない、
ということで、人気のない牧場をめざしました。
暑い。
けれどちょっと涼しい風がほどよく吹いて、
全身を通り過ぎる。
久々に味わう心地よさでした。
陽はジリジリとくる。
この焼ける感じが夏なんだと実感。
視界が広いってホントにうれしい。
気が休まります。
よくよく足元をのぞくと、
草の上をいろんな虫が歩いています。
「君たちは自由そうだね」
「いや、そんことはないんだ。だって
いつ鳥に食われちゃうか分からないからね」
「そういうもんか。みんな大変だなぁ。」
と勝手に無言の会話を交わしてから、
無造作に草を踏んづけて売店へ。
ハムとかチーズとかいろいろな乳製品を売っている。
ここで牧場特製のアイスクリームを買う。
結構おいしい。
けれど甘ーい、甘過ぎだろ。
ペロペロとやりながらほっつき歩いていると、
汗が止めどなく流れる。
いい感じ。その調子だ。
いつもの夏が帰ってきた。
ヒツジがメヘェェーってなくんだけど、
こっちの勘違いなのか、
テレビで観たもの真似芸人のそれと、
ほぼ変わらないんだよね。
このヒツジかタレントのようにみえるねぇ。
牛もヤギもみな人慣れしている。
全然違和感なし。
そういえば微笑んでないているようにみえる
ヒツジがいたなぁ。
気のせいであればいいのだが 汗
遠方の山々に目を移す。
神奈川県とはいえ、なかなかいい山並みじゃないかと
感心する。
木々から蝉のミンミンという大合唱。
割と都会面しているけれど、神奈川県は
箱根・丹沢などの山々を抱えている、
山岳県でもある。
この牧場をずっと北上すれば、高尾山、
さらに行けば東京の多摩の山奥に出られる。
そこまで行くと、檜原村だとか、御岳山とか、
いやぁ、アウトドアに最適なところがいっぱいある。
そこから至近の山梨県境まで足を伸ばせば、
いま話題の小菅村とか大菩薩峠もあるし。
―考えてみれば、人間も自然の一部なのだ。―
この名コピーが、心身にが沁みましたね。