人は2種類しかいない

ある日、老婆が僕の所へやってきて
3億円で僕の寿命を半分譲ってくれないか?
という。

「いいですよ」
僕は快諾した。老婆もよろこんだ。

僕は3億円の内、1億円で寿命を3倍に伸ばす薬を手に入れ
残りの1億円で借金を返し、更に残った1億円でラーメン屋を
オープンした。

さて、これが商売の基本。
答えは情報を知っているか否かにある。

または先行者利益という。

世の中にはこのような話がゴロゴロしているのだが
そうそう誰にも伝わる話ではない。

しかし、特定の人間たちにはよくある話で
彼らを世間では、偉い人と呼んでいる。

偉い人は「いつも私は皆さんの幸せを考えています」などと
笑顔で近づいてきて、大方の誰もが気がつかぬように
ラクに儲ける術を身につけている。

既得権益というのもその一つだろう。

仕事はたいしてしていない、が基本。

そう
世界は2種類の人間で構成されている。

騙す人間と騙される人間。
むずかしいことではない。

よくよく考えてみれば
国境や肌の色や宗教などというものは
この際、たいしたことではない。

下らないことでいがみ合う暇があったら
僕は先に言ったことに気をつけろ!
と叫びたい。

なぜなら、いがみ合いの素をつくって稼いでいるのが
もう1種類の人間なのだから。

彼らは、神が遣わした人間ではない。
私たちがつくってしまった人間だ。

だからよくよく考えてみれば
国境や肌の色や宗教などというものは
この際、たいしたことではないと
僕は思うのだ。

「人は2種類しかいない」への2件のフィードバック

  1. なるほどなぁ…と、書かれている言葉を噛みしめながら読みました。
    世界経済が混沌とした状況に陥り、世界中に、人や企業を騙して平然と自己の利益のみを追求する人々が蔓延してきたように思えますが、実は「宗教」や「肌の色」とは関係なく、人間には「騙す人」と「騙される人」しかいないというシンプルな事実を突き止めたというわけですね。
    慧眼だと思います。
    ところで、「騙される人」は「騙す人」を信じてしまったわけですが、「騙す人」は何を信じていたのでしょう。
    「お金」でしょうか。それとも人を騙す自分の「能力」でしょうか。
    スンパンキーさんの鋭い分析力は、そういう問題の所在も明らかにしたように思います。

  2. 騙すひとは、自分の責務を勘違いした、または最初からその気はなく、金まみれを望んでいたのかと思います。
    ホントは国家や、自分は人の役に立つという理想があったのかも知れません。
    町田さんのいわれるように、いまの世の中は混沌としていて、絡んだ糸のような状況です。
    私は、とても平坦に書いてみました。
    私の上の文は、かなり誤解と間違いを犯しています。
    しかし、確信犯です。
    上に立つ者、国を治める者、戦争を商売にしている企業などにとって、特に国境などというものは、防衛ひとつをとっても最高のビジネスですからね!
    これは皮肉に聞こえるかも知れませんが、みんな平等じゃないのは何故?と言う人にいいたいです。
    モンスターを放し飼いにしているのはあなたです、と。

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