「会いに行けるアイドル」なので、他のスターより敷居が低い。
まずここが、AKBのポイントなのだろう。
アイドルをつくるほうも、その方が簡単につくれる。
で、アキバだ。
アキバ辺りをうろついているオタクが飛びつきそうな女の子は、
かなり以前からテスト済みだったらしい。
(地道にライブをやっておりました)
というか、フツーの女の子か?
それがいまや、破竹の勢い。
オタクだけでなく、国民のアイドルにまでのぼり詰めた。
正直にいうが、私からみるとどうでもいい女の子の集団が、
テレビのなかを、学園祭のノリで飛んだり跳ねたりしているだけ。
それがいいらしいのだが(怒)
メディアは、なんのためらいもなく、
連日AKBえーけーびーを露出させて、連呼する。
これでは、誰でも巻き込まれるわな。
この点が、実は問題なのだが…
そういうもん?
そういうもん!
下世話なテレビの面目如実だ。
素人の時代をつくりあげた秋元康という人は、
過去にも「おにゃんこ」をヒットさせている。
で、AKB。
柳の下にどじょうは二匹いたのだ。
おおむね、プロデュースというのは、
その人の趣味趣向からはじまると思う。
秋元康という人は、元々オタク的視点をもっており、
そのメガネにかなう女の子を集めて、
カタチにしたかったのだろうと想像する。
実際、彼は元おにゃんこの一人を、奥さんにしている。
趣味と実益を兼ねた彼のビジネスは、
ではどのように肥大化したのか?
「会いに行けるアイドル」は、
地道にライブをこなさなくてならない。
でないと、会いに行けない。
ということで、当初より彼女たちの活動は、
相当活発だったという。
「握手会」を頻繁に開いていたのも、
うなずける話。
その下地はしっかりつくった上で、固定ファンを徐々に増やし、
アンダーな活動が少しづつヒノメをみるようになると、
ここからはもう、メディアに取り上げてもらえば、
ネタはなんでもいいのだ。
要は、AKB選挙にしろ卒業とかスキャンダルでも、
話題があることが大切なのだ。
他のスターと違い、AKBはつまらないことでは挫折しない。
なんたって、普通の女の子の物量作戦だ。
玉はいくらでもいる。
一人くらい消えたって、入れ替わったってなんともない。
というか、それが「ウリ」なのであり、
AKBは、常に進化することが大事なのだから…
着せ替え人形のような彼女たちは、
プライベートも本音も吐き出すことで、
またさらに新しいスター像を披露し、
そして浮かんだり消えたりする。
いわば、泡沫のような存在なのかも知れない。
また、人の好みはさまざまなので、
一人くらい好みの子がいるだろう?という仕掛け。
そういうもん?
そういうもん!
だいぶ前に、
インドネシアのAKBみたいのがテレビに映っていたので、
ほほぅと驚いた記憶がある。
まあ、名古屋や大阪や福岡のほか、このビジネスモデルは、
どんどん増殖しているので合点がいったが、
要は、フランチャイズなのだ!
コンビニだ。ファミレスなのかも知れない。
同じシステム・スタイルを広げて増殖し、社会現象になり、定着する。
そういう意味で、AKBはセブンイレブンでありローソンであり、
ファミマであり、マックでありスタバであり、
夢庵であり、ココスであり、オリジン弁当であり牛角なのだ!
本部(秋元康)は、新規顧客にノウハウを提供し、
その看板料をかすめとる。
いや、ロイヤリティか、失礼!
このビジネスモデルは、以前、海外でも報道された。
確かニューヨークタイムスだったと思うが、
そういう意味で、このビジネスはメイド・イン・ジャパン。
秋元康という人は偉大だ。
世の中は、勝てば官軍なのだ!
まずある違和感から始まり、それに慣れ、
いつのまにやらフツーになることってあります。
韓流もそうなのかも知れないし、
東京スカイツリーも同じ。
AKBは、まさにその王道です。
文化・風俗はいつの時代もまず違和感、
そして知らず知らずのうちにすっと入り込み、
馴染み、そして市民権を得る。
それが良いのか悪いのかは分からないが、
時代はいつも、
このように動いてゆくものなのかも知れない。