病も癒えてきて、体力もだいぶ戻った。
朝、窓を開けると晴天だ。
週末だし、溜まっている仕事を放りだして、
奥さんと再び山歩きを再開することにした。
丹沢は奥が深い。
が、今回は足慣らしで、その尻尾と呼ばれる
低山をめざす。
その昔、山伏が修業で歩いたという途を
ひたすら登る。
山体が龍に似ていることから、
この辺りは龍伝説も残っている。
前回歩いたときは野猿に出会ったが、
今回は一匹も見かけず。
木漏れ日が心地よい。
どんぐりがいたるところで
転がっている。
山頂の展望台から、
遠く都心のビル群と、
横浜のランドマークタワー辺りが、
見渡せる。
東京大空襲のとき、
米軍のB29爆撃機は、
相模湾から低空飛行で姿を隠し、
この山を越え、
一気に東京をめざしたという。
まあ、曰く付きの山ではある。
帰りは、神奈川の名湯と呼ばれる
湯に入って汗を流す。
お陰で夕飯がうまい。
ぐっすりと眠りました。