先々週、行ってきました。
箱根はいまとにかく混んでいます。
特に、湯本と芦ノ湖。
観光地の起点と終点と考えれば当然でしょう。
日、月曜と行ったので、初日は当然混雑に渋滞です。
いや、月曜日も混雑に渋滞でした。
いまは平日も混んでいますね。
大涌谷付近は一部通行止めがあります。
その後噴火がどうなのか知りませんが、
晩夏の箱根は気持ちがよくて美しい。
今回の目的は、まずポーラ美術館。
そしてガラスの森美術館。
あと芦ノ湖の成川美術館でした。
仙石原にあるポーラ美術館はいま
「ピカソとシャガール」やってます。
ピカソは過去数回観ていますので、
おおっという感激はやや薄れました。
シャガールは新鮮だったので、
ほほぉという驚きと魅力の交錯です。
ポーラ美術館は、国立公園内にあるので、
付近の景観を損ねないよう、とても低く、森に沈み込むように、
しかし純白に光り、かつ個性的なフォルムでたたずんでいます。
ここは幾度となく足を運んでいますが、
今回は鑑賞のあと、
美術館の裏手の森を歩きました。
ちょっとひんやりとした遊歩道をゆくと、
ヒメシャラの木々からの木漏れ日が、
きらきらしている。
ふっと肩の力が抜けるのが分かりました。
そうそう、
ピカソとシャガールって、友人同士だったらしい。
私は初めて知りました。
ピカソの初期の絵はとても好きですが、
キュビズムに入ると、うーん理解しようとすると難しくなる。
シャガールはとにかく夢のような絵を描く。
そうした作品がたくさん展示してあるので、
まさに夢遊病者のように絵のまわりをうろうろしてしまうのです。
期待どおりでした。
ポーラ美術館には、モネ、ルノワール、セザンヌ、
マティス、ゴッホなどの作品も所蔵されてるので、
鑑賞後は怒濤のような感情が押し寄せ、
胸いっぱいお腹いっぱいになってしまいます。
一息吐かないことにはと思い、
館内のカフェをのぞくとやはり混んでいました。
という訳で、アイスコーヒーを諦めて、森を歩いたのですが…
クールダウンにはうってつけでした。
ここからガラスの森美術館へは、車で10分ほどの近さ。
ここもやはり混んでいました。
館内はどこも絵葉書のような風景がひろがります。
ここへ来た目的は、ずばりヴェネチアン・グラス。
所蔵の数は、きっと東洋一ではないかと思います。
クラシックなものから現代のものまで、
ズラッと展示されている。
園内の木々にはスワロフスキーとおぼしきガラス玉が惜しげもなく飾られ、
陽光と風を受けてあちこちでキラッと光る。
レストランではイタリア人歌手によるカンツォーネのライブ。
私は初めて生で聴きましたが、嫌いじゃない。
なんというか、日本の歌謡曲のようなものでしょうか。
私は過去にも一度経験したことなのですが、
食事中にテーブルに近づいてくる生歌・生演奏って、
まあとても疲れますね。
食しながらアーティストに気の利いた笑顔と拍手を送る―
どっちか一方にして欲しいですね。
この前日には芦ノ湖の成川美術館に行ったのですが、
ここはここで素晴らしい。
特に、平山郁夫の絵がいいんです。
芦ノ湖を見下ろす景勝の地に立地しているので、
やはりガラス張りのカフェは人気でしたね。
さて、感想として連日の美術館巡りは、
やはり疲れます。
もっとじっくりと
もっとゆったりと
さらに味わうと
描いたひとも観るひとも本望なのではないか。
そういうのをホントの贅沢というのでしょう。
紅葉の頃にまた尋ねたいと思いました。