政治・経済共に行き詰まってくると、
何もかもがシビアだ。
給料の目減り、失業率の悪化、
そして、
この先に何が待ち受けているのか知らないが、
見通しは暗い。
こんな時代の若者たちは、総じて元気がないと言われる。
(だが、年寄りは元気にみえる?)
私見だが、小さくまとまっている、保守的、
そしてよい子が多い。
これが、現代の若者観だ。
(不良は年寄りに多いような?)
で、草食だの何のと世間では言われているが、
これは時代が生んだ傾向だろう。
追い打ちをかけるように
大人が「夢をもて!」なんてハッパをかけるが、
そこは私も含めて、時代錯誤なのかも知れない。
なかなか夢の描き辛い時代なのだ。
いまは亡き、あの坂本九が「明日があるさ」という歌を
ヒットさせたのは、いまからざっと50年くらい前か?
あの頃、日本は右肩上がりの高度成長時代が始まった頃で、
とにかく誰にも仕事はあった、らしい。
どんな仕事でも
働けば、給料はどんどん上がってゆく。
そこで、テレビや冷蔵庫、クルマやマイホームに至るまで、
買いたいものは買える。
頑張れば、何とかなったのだ。
そんな時代に「明日があるさ」は、当たり前のように
ヒットした。
転じて現在は、
本当に明日があるのかと、
いろいろな人が心底不安に思っているのではないか?
若者だけでなく、私たちは不安の時代を生きている。
明日がある、なんて呑気なことは言っていられない。
だから、今日をないがしろにする者に明日はない、
という程、世間は厳しい。
そんな時代に、私たちは生きている。
せめて、若者だけに重責を負わせるようなことは、
してはならないと思う。
が、しかし
ルーマニアの作家コンスタンチン・ゲオルギュは
なかなかの名言を残した。
ーーーたとえ世界の終末が明日だろうと、
私は今日
リンゴの木を植えるーーー
要するに、
金があろうがなかろうが、
それが夢なのかどうか分からなくても、
せめて、好きなことくらいは、
貫き通そうぜ!
ということのように、私には解釈できる。
いや、そのようにありたいと思う。
おっしゃること、実によく分かります。
本当に、「夢のない時代」 が訪れましたね。
しかし、最後に引用されたルーマニアの作家の残した名言は、心に沁みます。
たとえ世界の終末が明日だろうと、
私は今日
リンゴの木を植える
これは、本当に名言ですね。
なんだか、勇気が沸いてきます。
「夢がない」 といっても、それはスパンキーさんがここで書かれたとおり、「高度成長期」 か、それに続くバブルの時代の 「夢」 が終わっただけなのかもしれません。
テレビ、冷蔵庫、クルマ、マイホームという “共同幻想的な豊かさ” を求める夢から、「明日世界が滅びようとも、今日、自分はリンゴの木を植える」 …という、自分だけの 「夢」 をみんなが個人個人で抱いていく時代が来ているのかもしれません。
そうです!
まさに、「金があろうとなかろうと、せめて好きなことくらいは貫き通そうぜ!」 ということなんでしょうね。
これからは、そんなにお金を使わなくても楽しめるパーソナルな遊びが主流になっていくように思います。
金を浪費しなくても楽しめる遊びの条件とは何か? …と考えると、それは 無から有をつむぎ出す 「人間の想像力を刺激する遊び」 ですね。
散歩だったり、安い居酒屋のはしごだったり、DVDの鑑賞だったり、宿泊代のかからないキャンピングカーの旅だったり。
そして、文学、芸術、絵画などという、バブル文化の中で、「かったるい」 と思われていたような古めかしい文化が、形を変えて復活するように思います。
YOUTUBEを使って、家で音楽映像を楽しむとか、安い居酒屋で気の合った仲間と文学や映画を語るとか、そんなのも楽しいかな…などと思っています。
町田さん)
まさに、パーソナルな時代なのかも知れません。自分自身がしっかりしていないと行き詰まりますね?
これからは、共同幻想的なもの、ことは、益々価値を失い、自分のアンテナのみが頼りとなります。
私のお客さんで、本職の他に或るエビを飼育し、それをオークションに出品して収入を上げていらっしゃる方がいますが、その価値は当初誰も分かりませんでした。で、彼はエビが大好きだそうです。売り上げも本職を超えたのかな?仕事にしてもしかり。
私はといえば、もっと田舎に引っ込んで、海の見える丘に家ならぬトレーラーハウスに住もうかな?と。安上がりだし、動きたいときに動く。で、畑をもって、漁師さんと物々交換。
場所は小田原あたりで、東京、横浜へは新幹線で…、と考えております。
実は、夢は自分自身がつくりだすもので、他は関係ないんですね?
そういう意味で、私にだって誰にだって夢はあるんですね?
コメント、ありがとうございます。
mixiイイネ!させてもらいました!!
私の同年代の子たちも
「とにかく生きてくため、嫌な仕事でも働かなければ」
「別にやりたいこともないし…」
「好きなことなんて仕事にできるわけない」
なんて言うことをいっぱい聞きます。
私はやりたいことがあれば諦めたくないし、まわりも諦めてほしくないって強く思います。
「一緒に夢つかもうぜっ!!」
なんて現象が起こって欲しいですね。
ようこそM:eさん)
私からみても、いまの若い人たちに、世間の風は厳し過ぎますね?
とりわけ、好きなことを仕事にしてメシを喰ってゆくというのは、現実的ではない話なのかも知れません。
が、この類の話は昔から延々と続く話題でして、景気の良い時代に育った方でも、好きでもない仕事に就いている方は大勢いらっしゃいます。
思うに、要は好きなことをみつける才能というか努力というか、アンテナのようなものを常に張り巡らしている人は、必ずそこに近づけるのではないか?ということ。
ここだけは大事にしたいですね?
夢つかもうぜ、とは良い言葉です。久しぶりに聞きました。嬉しいです。あきらめないでくださいね?
コメント、ありがとうございます!