恋のうた

カラッ風の吹く寒い夜は

あの人のことを思いだそう

ラジオを消して

紅茶でも入れて

伝えて欲しい

私は今夜もひとりですと

涙がこぼれる枕元に

詩集を幾つか並べれば

そんなもの読まなくたって

人は物語をつくれる

そんなものだろう

男と女の間には…

という台詞があるけれど

超えてみたいと思う日は

「シェルブールの雨傘」を

観てからにしよう

好きですと言ってから

考え込むのはもうやめよう

どうせ

人の心は

走馬燈のように

風のように

便箋を用意して

どのペンで書くか

そんなことをしているうちに

言いたいことがこんがらがる

とりあえず書き出さないと

始まらない

何もかもが

ホントの恋

ホントのヒトトキ

ホントの気持ち

ホントはホントは

あなたって

なんなのさって

ホントは

叫びたい

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