エコではない、エゴな奴

クルマが好きで、17才で教習所へ通った。

これ、OKなんです。

仮免のとき、18才なら良し、ということらしいです。

いまはどうなっているか知りません。

その頃、日本はオイルショックとかで、これまた大変だった。

私はまだ世の中が見えてなかったのでよく知らなかったが、

とにかくお袋が、トイレットペーパーを買ってこい、

こればかり言われていたのを覚えている。

大変な時代だったのだろう。

私にはいまの方が大変だ、と思うが…

で、最初に手に入れたクルマは、ホンダのかっ飛びのクルマだった。

クーペ7! 空冷4気筒、FF。

これ、当時でもいまでも相当変わっているクルマで、

FFはいまは当たり前だが、当時は変わり者呼ばわれ。

で、もっと変なのが空冷で、これはオートバイの

冷却と同じ原理。

とにかく走らなければエンジンは冷えない。

で、真冬に飛ばし過ぎると

エンジンが冷えすぎて不調になるというシロモノだった。

クーラーもエアコンもついていない、で8トラという

カセットのお化けみたいなので、ロックやフォークを聞いていた。

でも、いつも窓が全開なので、テキトーな音でした。

このクルマは何が良いかというと、

なにしろ、エキゾーストから吐き出す音、これにしびれた。

で、直線早し。が、ショックアブソーバがいかれていて、

ピッチングが激しい。

第三京浜なんかで飛ばしていると、上下に激しく揺れる。

これは恐かったです。

が、もっと恐いのは、なかなか止まらない。

ブレーキを踏んでいるのに、なんだか抜けるようで、

必死でペダルを踏んでいました(汗)

この頃、前述の如くオイルショックだったのですが、

確かガソリンが、1㍑55円位だったと思います。

現在は、レギュラーで1㍑150円位。

当時の3倍の価格です。

これを安いとみるかどうか、高い気もしますが、

諸物価のスライドから考えると、そうでもないのかなと思います。

で、私がいま乗っているクルマは、

もういまは生産していないドイツのオンボロ車と

スウェーデンの更に古い老車。

老車は、

これももうかれこれ16年位前に買った爺さんです。

この2台ですが、しょっちゅう壊れる、金かかる、

手間かかる、で、ガソリンは割高のハイオク。

おまけにリッターあたりの走行距離が5・6㌔です。

因みに、プリウスの場合、リッターあたり25㌔位でしょうか?

これでは、私がとても頭が悪い人のように思うかも知れません。

また、なんでお前エコじゃないんだ、なんて文句も言われそうです。

スイマセン!

が、いい訳させてもらえるなら、

ガイシャは、モデルチェンジが少なく、基本構造に金をかけているので、

日本車より長く乗っていられると、こうなります。

(もちろんこの場合のガイシャとはヨーロッパの特定の国のクルマです)

で、ついでにお伝えしておきますが、

私はいま嫌われ者の、喫煙者でもあるのです。

喫煙は金がかかります。

タバコの値上げが激しいです。

なんたって、現代は、健康・清潔の時代ですからね。

煙なんか、蚊取り線香以外取り合わないという時代です。

だから焚き火なんかも、ムカシに較べて減ったよな。

まあ、全く時代に合っていないし、

私がとんでもない奴だと言うことも重々分かっていますが、

なんか良いんですよね?

こういう生活スタイルは落ち着きます。

自分的にですが、変わらない良さというか、

懐古的なんですが、

あの頃のテキトーな世の中のゆるさがいまでも好きですね。

そのときの感覚がいまもって変わらない、とでも言いましょうか?

ま、時代遅れなのは自覚していますが…

で、ハッキリ言わしてもらうとですね、

いまの時代の清潔さ、潔癖さに、

私は辟易している訳でありまして…

要するに、

世間だか社会だか地方自治体だか分かりませんが、

「放っておいてくれよ!」

という気分なのであります。

「エコではない、エゴな奴」への2件のフィードバック

  1.  
    ホンダのクーペ9は、よく覚えています。カッコよかったからねぇ~!
    昔知り合いの女の子が 「免許をとってクルマを買った」 と連絡してきたから、「何買ったの?」 と尋ねたら 「クーペ9の中古」 だというので、うらやましく思ったことがありました。
    でも、それからしばらくして 「手放した」 と言っていたから、スパンキーさんと同じようなトラブルに見舞われていたのかもしれませんね。
    ヨーロッパ車の堅牢性というのは、キャンピングカーの業界でも言われていることで、ハイマーなどのトレーラーでは、30年選手、40年選手という “古つわもの” が元気で現役生活を送っているらしいです。ワーゲン車ベースの中古車も相変わらずの人気のようです。
    ま、故障も含めて、昔の工業製品の “ゆるさ”には味がありますね。故障といっても、メカがシンプルだから、直すのも簡単ですしね。
    今は、ちょっとしたパーツの不具合でもアッセンブリー交換になるので、“けなげに頑張ってきた” パーツ類に対する愛着が芽生えることもないですしね。
    確かに、すぐに新品パーツに変われば、信頼性も増すように感じられるし、見た目もきれい。
    だけど、そういうのをどんどん交換していくって、エコから考えるとどうなのよ? …ってのがあります。
    現在の 「健康・清潔」 の考え方は、それと同じような “無駄なもの” を前提にしているのかもしれませんね。
     

  2. 町田さん)
    読み返してみると、私かなり勝手な事を書いていました。
    が、クルマが好きでタバコが好きとなると、これは旧世代の代表、オヤジの独壇場となります。
    まして、お互いクルマ関係の雑誌もつくっていましたしね?
    やめられませんね、クルマ遊びは。
    で、エコ系のクルマってあまり魅力のあるものってないです。まあ割と
    スタイルのいいものもあるんですが、中性的というか家電的というか、面白くない。
    味という面で、日本は後進国だと思います。
    町田さんの言われるように、持ちも違いますしね?
    また、みんな早々に買い換えて、それってエコですかね? どうしてもという意外は、長く乗るのが基本ですよね?
    道具ってそういうものだと思うんです。
    清潔に関する考え方も、私はいまの日本は脅迫神経症気味だと思っています。
    私もかなり感化されてきてしまいましたが、それでもアウト・ドアなんかやって、タバコをふかしながらなんでも喰っちゃうとか、これって大事だと思います。
    嗜好品は、大人のゆとりです、よね?
    コメント、ありがとうございます!

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