風呂場の怪

風呂でシャンプーでもしようものなら、

まず数ある容器からシャンプーを探さねばならない。

そんなにあるのか? と聞かれそうなので、

そうです、いっぱいあります。

実際、私はよく分からない。

なぜ、風呂場にこんな沢山のケミカル製品があるのかが。

で、よくよく観察していると、

その容器は微妙に増えたり消えたりする。

あっ、あの花柄がない、おやっ、バラの新製品だ。

何かがなくなり、何かが増えたのだ。

こんなことはよくあるが、私には詳細は分からない。

日本語の製品はほぼないので、

正確にはなにが置いてあるのかも分からない。

石鹸、シャンプー、リンス。

まあその辺りは私でも知っているが、

コンディショナーとかフェィスマスクとか、メイク落としとか、

他にもいろいろあるらしいのである。

これは、奥さんと娘の仕業なので、

私はどうこう言わないが、

他に半身浴用という妙な椅子もあって、

コイツは飛騨産のひのきとみかげ石でできている。

重い。で、遠赤外線効果があるものらしい。

ふーん。

で、入浴剤も洒落たのになると英文で書かれていて、

あるとき適当にぶんまいたら、もの凄い泡が出て、

慌てたことがある。

ということで、風呂に入るときは、

あらかじめ自分がなにでカラダを洗い、

どれがシャンプーであるか、

それをしっかり確認してから入らないと、

なにもできなくなってしまう。

一度、娘の使っているシャンプーで顔を洗ってしまったことがある。

良い香り、がぬめぬめしている。そんな感じ。

またあるとき、ヘアコンディショナーというもので、

カラダを洗ったことがある。

まあ、それなりに清潔になったような気がする。

私は老眼なので、容器に書いてある字が、

ほぼ読めない。

読む気もない…

って、くやしい!

ウチの風呂は、いわば外国だ。

治外法権だ!

私の権力が及ばないところでもある。

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