横浜グラフィティー

60~70年代の横浜を振り返ろうと、

この夏、

横浜高島屋が企画した画期的にマニアックなイベントが、

横浜グラフィティーだった。

このイベントの主役は、なんとハマを代表するグループ、

ザ・ゴールデンカップスなのであった。

マニアック!

写真 2

グループサウンズが全盛の頃、東京の街には、

ザ・タイガース、ブルーコメッツのヒット曲が

ガンガン流れていただろうし、

それは横浜も同様だったに違いない。

が、ハマッコが最も愛したグループが、

ザ・ゴールデンカップスだった。

デイヴ平尾、エディ藩を中心に、

ルイズルイス加部、マモル・マヌー 、ミッキー吉野が繰り出す音楽は、

東京発の歌とちょっと違う。

メンバーの半数に、他国の血が流れていたからか、

横浜という地域がそうさせたのかは分からないが、

とにかくハマっぽさを象徴するバンドだった。

耳ざわりの良い歌の多い中で、彼らのレコードのB面の、

「午前3時のハプニング」は、

売れ線をしっかり外したものだったので、

当然ヒットはおぼつかない。

が、当時流行っていたサイケデリックというデザインやポスターを

眺めながら聴いていると、何故かストンと胸に納まるのが不思議だった。

「長い髪の少女」「本牧ブルース」「愛する君に」―

このあたりの歌は、かなりヒットしたが、

やはり東京発のメガヒットには及ばず、

ある意味、

華々しいバンドの陰に隠れていた名バンド、

という印象が拭えない。

そんなハマのバンドを中心に回顧してくれた今回のイベントは、

横浜ならではの、いや横浜高島屋の企画勝ちと言える。

自分も物心ついた頃から、

チャリで横浜駅周辺をうろついていたので、

高島屋が大好きだった。

買い物も、お好み食堂も高島屋。

当時は、気取りのないいいデパートだったんだがなぁ。

ちなみに、ザ・ゴールデンカップスには、一時期、

あの柳ジョージさんもアイ高野さんも在籍していたから、

ザ・ゴールデンカップスを知らない人でも、

なんとなくイメージが伝わると思うが…

そう、バタ臭いんである。

この頃、東京は、

日本初のマクドナルド1号店が、

銀座三越前にオープンした。

良くも悪くも、

「アメリカナイズ」された日本が

更に加速した時代だった。

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