人間なんてらららららららら…

この中年になるまで

病気らしい病気を患ったことがない自分にとって、

ここんとこの2年は、なかなか辛い時期だった。

まず、永年の疲れからか帯状疱疹を患った。

そしてその病がやっと治り、

ほっとしたところへ、その帯状疱疹が目にきた。

目の違和感はかなりひどいもので、

晴れた日なのに、

まわりの景色が雨だれのなかに映る。

眼科を幾つかまわったが目の違和感は改善せず、

しょうがないので、

以前住んでいた自由が丘の眼科へ行くと、

帯状疱疹からくる虹彩炎と診断された。

虹彩炎は放っておくと失明しかねない

怖い病気である。

この自由が丘の先生は、

いわゆる名医と呼ばれている方で、

患者さんの信頼も厚い。

ここへはいまも通っている。

こんな最中にであるが、

今度はひどいめまいを起こして、

病院へ運ばれた。

症状はと言うと、

遊園地のコーヒーカップで、

思いっきりグルグル回っているような感覚で、

立ち上がろうとしても倒れ込んでしまう。

ああ、救急車かなと思ったが、

ろれつが回る、手足の指の感覚などに

異常がないということで、

急きょ息子のクルマで病院へ。

歩けないので、人生初の車椅子を経験、

運んでもらうも、

如何せん吐き気が止まらない。

(ここで日本のインフラが車椅子に不適であることに気づく)

恐ろしい病気が始まったなと思いながら、

いろいろな検査をしたが、

先生が下した診断は「耳石」というものだった。

耳石?

初めて聞いたものだった。

先生の説明によると、

当初、脳梗塞とメニエル病を疑ったが、

どうも耳石らしいとのこと。

人は皆、耳の三半規管に石の壁のようなものがあって、

なにかの原因でその一部が剥がれ落ち、

その落ちた石が三半規管を刺激して、

めまいを起こすということらしい。

薬は、まあ酔い止めのようなものしかないと言う。

これは一週間ほどで治ったが、

症状としてはかなり激しいので、かなり焦る。

めまいがおさまった頃、

今度は夕方になると、

両腕に蕁麻疹が出るようになった。

さて、今度はヒフ科へ行く。

これも現在はおさまってはいるが、

疲れやストレスが溜まると、すぐに発症する。

ああ、年はとりたくない。

どいつもこいつも命に別状のないものだが、

やっかいなものばかり背負い込んだ。

そんな訳で、この2年の間に、

気力も体力もかなり低下した。

潮目である。

おおげさに言えば、

人生観というかライフプランの変更も、

現在検討中である。

(ホントは東南アジアへ行こうと思っていたのに…)

地震、台風、火山の爆発、

事故、そして病…

真剣に考えてみると、

いま生きていることさえ奇跡に思えてくる。

ああ、

人間なんてらららららららら…

なのである。

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「人間なんてらららららららら…」への3件のフィードバック

  1. これ、英語版 ”ららら” です。

    度々お邪魔して失礼。

  2. これ、英語版 ”ららら” です。

    度々お邪魔して失礼。

  3. カンタベリー・ベルさん)
    英語版らららはかなり陽気ですね。
    ラテンかな?
    サッカーだしブラジルっぽい。
    この歌っている女性って、
    有名なシンガーソングライターですよね。
    で、悲観のカケラもありません。
    単なるらららだけでも、
    イメージっていろいろな方向に広がるものなんですね。
    ベンキョーになります!
    たびたびコメント、ありがとうございます。

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