悪玉と呼ばれて

悪玉と言われていい気はしない。

私は割と大きな声で「○○さんは悪玉だな」

と言われてしまった。

「………」

所は病院内、言い放ったのは医者だ。

ちょっと笑いながら意地悪く言われた。

まあ、この先生とは同年代で、

20年来の付き合いなので、ただの悪ふざけだ。

「奥さんは善玉ですね」

なんか腹が立つなぁ~

たかがコレステロールなのに、

こちらの人間性まで否定されているような、

そんな名称って良くないと思うのだ。

第一、悪玉コレステロールの意味がよく分からない。

医者の説明によると、動脈硬化とか心臓病とか、

いろいろカラダに良くない作用を及ぼすらしい。

だから、悪玉なんだな!

が、どうにも私自身が悪玉と言われているようで、

納得がいかない。

看護師の方達もクスクス笑っていたしなぁ。

で、悪玉といえば、

腸も悪玉っていうのがいる。

コイツはやはり悪い奴で、便秘、下痢、

癌なんかも引き起こすというから、

相当な悪党だな。

コイツと戦うのが、正義の味方の善玉。

やはりいい奴、善玉菌。

そしてここにもう一つ、

どうも納得のいかない奴がいまして、

そいつが日和見菌。

どっちが勝ちそうか様子を見ていて、

勝ちそうな方の味方をするというから、

この日和見菌って奴は、

見方によっては、一番の悪党である。

話を戻そう。

コレステロールの話でした。

じゃあ、悪玉を減らすには?

善玉を増やすには?

このあたりをネットで調べたのだが、

実はちょっとよく分からない。

というか、なんとなく分かるのだが、

決め手がないように思える。

まあ、要するに良質な油分の摂取。

これはオメガ3とか呼ばれるエゴマ油とか亜麻仁油のこと

なのだろうと検討をつける。

あと適度な運動をする。

そして、ストレスを貯めない。

奥さんとはだいたい同じものを食っているので、

「俺だけ悪玉」の原因はストレスなのだろう。

でなければ、俺のカラダの構造とでもいうのか。

ここまで書いていて気づいたのだが、

どうもストレスが原因の病気がやたらとても

多いのではないか?

ストレスって万病の元だなぁと、

いまさらながら納得する。

そこで思い立ったのだが、

いつもニコニコしている、

なんていうのはどうだろう。

だって笑いって、

かなり免疫力が上がるというではないか。

これを味方につけるという発想。

で、いつもニコニコしている。

嫌なことがあっても

とりあえずニコニコしている。

辛い事があっても

負けずにニコニコしている。

こうして、脳を騙すのだ。

脳を騙すとは最近仕入れた最新情報なのだが、

脳は割合騙されやすいという。

笑っていれば、とりあえず脳は、

ストレスをストレスと認識せず、

免疫力のある物質を放出する、らしいのだ。

いかがだろう?

始終笑っていればストレスも減り、悪玉も減り、

コレステロールも善玉へと変わるというシナリオである。

完璧!

さあてこうなると、外見的に、

訳もなくニタニタしている、

薄気味の悪いオヤジが一人できあがる訳だが、

まあ、しょうがないではないか。

これも健康の為。

かなり不気味だろうが、

一応明日より実行することにしたので、

そんな私を見かけても気にせず、

シラッと無視して頂きたい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.