青の魅惑

ここ数年、青い色に凝っている。

ブルーのTシャツ、ブルージーンズ、青いセーター、

青い絵、青い手帳…

気がつけば青いものばかりに手を出している。

この冬は娘に青いマフラーを買ってもらったっけ。

これはうれしかった。

蒼い時_

そういえば山口百恵の「蒼い時」って本がありまして、

えらく売れたけど、私は買わなかったな。

当時は20代で出版社に在籍していたけど、

ぜんぜん分析しようとも思わなかった。

青とか蒼に、全く興味がなかったからか、

百恵ちゃんに惹かれなかったからか、

そこは良く分からないが。

青っていろんなたとえにも使われている。

青くさい、といえば子供っぽいの意。

理由は不明だが、きっと植物とか稲とかの

初々しい色からきているような気がする。

(昔もいまも緑色を青と呼ぶことがあります)

先の百恵ちゃんの蒼い…は、

やはり思春期とかをイメージさせるのだろう。

思い出せば、この人の歌う歌詞って結構きわどい。

♫あなたが望むなら

私何をされてもいいわ

いけない娘だと

噂されてもいい♫

↑のタイトルが「青い果実」

やはり青だね!

さて、青い色といってもその数は限りなくある訳で、

海の青、空の青だけでも、

場所や季節や天候や時間帯によって、

それこそ無数の青がある。

青空

そして藍(あい)染めの藍、群青(ぐんじょう)といえば、

日本独自の青となる。

群青色

藍染め

西洋の青なら、ラピスラズリやコバルトブルーだろうか。

コバルトブルーは、美しい海を表現する比喩として

よく用いられる美しい色。

ラピスラズリはウルトラマリンとも呼ばれ、

その神秘的な深みが特徴だ。  

ラピスラズリは石だが、産地は昔のペルシャあたり。

それをヨーロッパに運んでいたらしい。

これを日本流に瑠璃色と呼ぶ。

謎を秘めた色、とでも言おうか。

その神秘的な色が、

近代絵画の描き手を惹きつけた。

北斎

広重

日本では葛飾北斎、歌川広重だし、

ヨーロッパだとシャガールやゴッホ、

フェルメール、イヴクラインの作品が有名だ。

ゴッホ

私的にはシャガールとデュフィの青が、

たまらなくいい。

シャガールは夢を青で描く。

シャガール

デュッフィは風景を個性的な青で強調する。

デュフィ

いずれ忘れがたく、記憶に残る。

皆、ラピスラズリの青を求めて、

当時、大金をはたいたというから、

ラピスラズリがいかに芸術家の目をも奪う魅力があったか、

その証左といえるだろう。

いまは、ラピスラズリなら私でも買える。

実際、ブレスを2本ほど所有している。

ラピスラズリの青い色が好きなのはもちろん、

この石が魔除けの石だということ。

ラピス

かなり胡散臭い、とお思いだろうが、

私は出かけるときは必ずラピスラズリを手首に着ける。

それが嘘だろうが非科学的だろうが、

私は一応信じて疑わないのだ。

なぜなら、ラピスラズリが青だから…

いや、ちょっと根拠に乏しいな。

では

━ラピスラズリをじっと見ていたら

その深いミステリアスな魔力に

取り憑かれてしまったから━

こんなんで、どうだろう?

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