なかなかのグループ、みつけました!

 

寝起きに就寝前に欠かさず、

毎日まいにちイーグルスばかり聴いていたら

さすがに飽きた。

 

たとえば幾ら寿司が好きでも、

毎日そればかり食ってたら、

やはりゲンナリするに決まっている。

 

ずっと以前は、T・REXのGet・it・onにはまって、

やはりそればかり聴いていて、

結局嫌いになってしまったことがある。

 

繰り返すも学ばない。

ほどほどという塩梅がはかれない。

我ながら、バカだなぁと思う。

好きなものを自らなくしてしまう行為なんて、

愚かだなぁ。

 

で、ふと思ったのだが、

こうした法則のようなものって、

異性にも当てはまるのだろうかと。

 

想像するに、幾ら愛し合ったふたりでも、

いつかはやはりそうなるような気がする。

飽きるとか、嫌いになるとかね。

 

しかし、お互いに空気のような存在と言わしめる、

そんな域に達すると、

ちょっと違うニュアンスとなる。

 

空気?

そう、空気がないと死んでしまうので、

そのような関係ともなると、

きっともうすでに好きも嫌いも超越した、

その先にある、

ある種、無意識必然の存在ということになると、

ここは美しく解釈しなくてはならない。

 

ええっと何の話だったっけ?

ああっ、そう音楽の話。

最近ではことある毎に、

HSCCというグループの音楽ばかりを

聴いている。

また始まった、悪い性癖が…

 

選曲が良いというか、

ずっと流していて飽きることがない、

とてもハイになれる、

カバーを専門にして活動しているグループ。

 

アンディ・シーモアというボーカルが、

とりわけ良い声でカッコイイ。

詞の内容がグッと伝わってくる、

包容力のある魅力的なボーカリスト。

 

いま良く聴いているのは、

君は僕のすべてさ!

とリズミカルに口説いている

まあ何とも青くさい歌なんだけど、

そこがこちらには返って新鮮でもある。

 

原曲は、70年代に流行ったブリティッシュ・ソウル。

かなり古いけれど、

聴いていて全く古さを感じさせない。

いや、新しいでしょ、となる。

 

例えて言うと、古いポルシェ356を、

いまこの時代のセンスとテクを使って、

ハイカラにレストアしたような…

よく分からない?

 

なんたって40年以上も前の曲ですから。

じゃあ、まず聴きましょう!

 

飽きない程度にね!

 

※削除されたら、ゴメンね!

↓オリジナル

七輪でアジを焼く(その2)

 

焚き火をしようと河原へ行ったら、

入り口に縄が張ってあって、

立ち入り禁止になっていた。

んー、やはり自粛だよな。

どこも行くところがない。

しようがない。

自宅の庭で、久しぶりに七輪を出す。

割り箸を折って、まずそこに火を付けるのだが、

紙からなかなか火が移らないので、

固形着火剤を使用。

が、これが臭くてたまらない。

煙も凄い。

かなり毒性があると思ったね。

近所からクレームがきたらやめようという気で、

ぼちぼち始める。

 

小さい炭をふたつ使用。

今日はこれでいろいろ焼こう。

炭って、一度火が付くと、数時間は大丈夫。

キャンプなんかで大量に使うと、

だいたい朝まで火が付いている。

要は、炭って役目が終わった後の、

始末の仕方がなかなか面倒なのだ。

野外だとだいたい水をぶっかけて終わりだけど、

大量の煙と音がまた凄い。

で、自宅の庭の七輪の場合はそんな消し方はできない。

火消し壺というのがあるが、

これを私は持っていない。

アウトドアショップでこれをみる度に、

ああと思うも、

いまだレジまで持って行った試しがない。

今度は絶対に買うぞ。

アジから出る煙は、なかなか良い色をしているし、

匂いもなかなか良い。

夕方から始めたので、奥さんがパンも焼いてと言う。

アジの干物と、パン?

ついでにはんぺんが出てくる。

チョリソーも出てきた。

このまま夕飯に突入か。

これが、彼女のいつもの手である。

アジとパンとはんぺんとチョリソーと紅茶…

結局これが夕飯となった。

このとりとめのないメニューに、

私はあんまり驚かないのだ。

慣れている。

ウチはこういうのが割と多いのだ。

けんちん汁に焼き肉とか、

コーンスープに白米とか、

本格的十割蕎麦にシュウマイとか、

全然大丈夫。

和洋中華とかボーダレスなので、

冷蔵庫から出てきた順にやっつける。

これが我が家流なのであった。

しかし、炭火で焼くアジは、

とてもスーパーの安物とは思えないほどうまい。

パンもはんぺんもイケる。

紅茶は、3杯飲みました。

いくら暖かくなったとはいえ、

夕方の風に当たっているとかなり冷える。

まあ、夕飯を早めに食ってしまったので、

夜の十時頃腹が減ってきて、

結局ラーメンを食うハメに。

せっかく七輪健康少食で終わりそうだったのに。

いやぁ、ダイエットって難しいんだね。

しかしこの自粛も長い。

やはり河原で焚き火でもしないと、

気が晴れそうもないなぁ。

 

さよならだけが人生だ

 

4月になって、友人がふたり逝ってしまった。

 

若い頃、同じ広告会社に同時に転職したiは、

年齢こそ私より下だが、

すでにキャリアを相当積んでいて、

後にふたりがそれぞれ独立したとき、

私はiの作品を拝借して、

プロダクションに売り込みに回ったこともあった。

これにはかなり助けられた。

ありがとう。

奴の渋谷・松濤の古いマンションの一室で、

一緒に小難しいコピーに悩んだ頃を思い出す。

よく中目黒の安い寿司屋にいったなぁ。

 

そして後、iは社員30人くらいの社長となり、

麻布十番にオフィスを置き、

時代に先駆けていち早くネットを手がけ、

業界内ではかなりの知名度だった。

 

おととし、自由が丘の酒場で

久しぶりに再会したとき、

iはすでに病に冒されていた。

そして奴は一切の抗ガン治療を拒否して、

東京の会社や自宅すべてを引き払い、

沖縄に移住した。

その直前、わざわざ私の家まで来てくれた。

 

ついこないだまで、

ずっとLINEでやりとりはしていたが、

会うのは、そのときが最期だった。

 

一緒にライターのネットワークをつくろう、

そんな話もしていたのにな…

 

安らかな死だったそうだ。

 

 

 

もうひとりは、中学からの友人で、

こちらは突然の訃報だった。

ここ数年会っていなかったので、

気にはなっていた。

 

nは、或る電子部品大手企業の

系列会社の代表をしていた。

 

元々俳優志望だった奴はかなりの男前で、

若い頃は、町で彼のことを知らない人はいなかった。

そんな男前だったけれど、役者の卵をしていたとき、

とある監督からこう言われたそうだ。

「君はね、すげぇ二枚目なんだよ。どこから見ても

誰がみてもさ。だけどそれだけなんだよな。

君ってそう見られてしまうから、この先難しいよ」と。

 

nは、役者の道を諦めて、10回くらい転職を繰り返して、

いまの会社に辿り着いたのだった。

 

19のとき、ふたりで竹芝桟橋から船に乗って、

沖縄をめざした。

沖縄が、米国から返還された翌年だった。

そこには、いまの沖縄とは全く違う、

異国の島があった。

数日後、小さな船で与論島に渡り、

島のサトウキビ畑を分け入ったら、

誰もいない白いビーチに出た。

濡れた手を砂に付けると、

星砂がいくつか混じっている。

ポンポンポンと蒸気をはいて

沖をいく古い漁船を眺めながら、

ふたり何も話さずに、ただたばこをふかしていた。

波の寄せては返す音。

サトウキビ畑から、あのザワワが聞こえていた。

 

いま思うと、あれほど贅沢な時間は、

その後そうそうなかった。

 

訃報を受け取った翌日、彼の家に電話をした。

電話の向こうの奥さんが、気丈そうな声で話してくれた。

nは、機嫌がいいときなどに、

私と行った沖縄の写真を部屋のどこからか出してきて、

それを奥さんに見せ、楽しそうに話していたと。

 

nよ、まだ話してないこと山ほどある。

悔いが残って仕方がないけれど、

本当にさよならだな…

 

 

 

iが好きだったグループ。
ふたりで仕事を放りだしてライブを観に行ったっけ…

 

nとふたりで、よくこの歌をギターで弾いた

 

安らかに眠ってください

 

合掌

丁寧に生きる。

 

まずコロナにうつらないように

あれこれ注意はしていますが、

一日の行動を振り返ると、

やはり万全とはいかないようです。

買い物にでかけて、人と距離をとるとか、

あまりモノに触らない等…

といってもやはりどこかに落ち度はある。

 

マイカーに戻ってひと息つく。

アルコールで手を拭く。

が、ドアの取っ手とかキーとかスマホとか、

いちいち気にするとなると何が何だか分からなくなる。

もしこうした「完璧清潔ゲーム」があったとしたら、

私はすぐはじかれてしまうでしょう。

 

むかし、潔癖症らしき人をみてたら、

トイレでずっと手を洗っている。

全然やめない。で、腕まで真っ赤になっているのに、

まだ洗い続けている。

首をかしげてなお眺めていると、

顔は真剣そのもの。

というより、何か邪悪なものでも取り払うためのような、

とても嫌な表情をしていました。

邪悪なもの、罪深いものが、手に付着しているとしたら、

私も真剣に手洗いをしなくてはならない。

しっかり手洗い―そんな事を思いました。

 

ウィルス感染の恐れと同時に、

経済の失速がひどくなってきました。

ウチの税理士さんは新宿区にオフィスがあるのですが、

先週の時点でコロナによる緊急支援策が、

顧客企業からの要請ですでに満杯だそうです。

しかしいくら急いでも実際に融資等が下りるのは、

初夏ということです。

これでは、とりわけ飲食などの業種は、

まずもたない。

政府及び財務官僚というのは、

街の経営者の事をどのくらい把握しているのでしょう?

溺れている人が沈んでから、浮き輪を投げる。

そんなものが助けになるのか。

とても疑問です。

 

私自身、1991年頃のバブル崩壊を経験しています。

このとき、やはり緊急融資のようなものが発表され、

私は、銀行・役所など各所をバイクで駆けずり回って、

書類の束を何日か徹夜して必死で仕上げて、

もちろん仕事をする時間も削って、

心身ともにボロボロになって

ようやく銀行に書類を提出したことがあります。

 

結果は、助けてもらえませんでした。

1円も助けてもらえませんでした。

これは事前に銀行の窓口で知ったことですが、

私の会社の書類を受け取った銀行員が言うには、

「書類を提出しても、きっと何も出ないでしょう。

カタチだけなんです。今回のこの支援策は、

そういうものなんですよ」

エリート然としたその男は、

私のすべてを見透かしたように、

うっすら笑みのような表情さえ浮かべていました。

 

これから失業者も相当な数で増える。

日本の自殺率と失業者のグラフをみると、

ほぼシンクロしている。

こういうのを経済死というのか。

とても嫌な未来を想定してしまいます。

 

とにかく世界は一変しました。

いや、さらに悪化の一途を辿っています。

 

朝、私は枕元に置いたiPhoneで、

だいたいイーグルスを聴いてから起きます。

朝は、たっぷりのカフェオレを、

ゆっくり味わうように飲む。

一日を通して、テレビはあまり観ません。

仕事の合間に、

筋トレまたはウォーキングは必ず。

夜は、気に入った映画をひとつ。

風呂ではひたすら水の音に集中します。

そして就寝前は、好きな作家の描いた世界へ。

 

なめべくまわりに振り回されないように、

マイペースを保つ。

自分の中に、日常とは違う別の世界をいくつかもつ。

 

誰かに教えられたことがあります。

丁寧に生きなさい。

ゆっくり考えなさい。

 

いまこそ実行しようと思います。

 

 

山を買う

 

このところの一連の騒ぎで、いろいろ考えた。

コロナの正体と状況。

仕事のこと、生活のこと。

もう元の世界に戻ることもないだろう、

というのが私の予測。

これは、政治も含め、いろいろな意味で。

 

いまは先がみえない。

このままだと経済も壊滅的だ。

失業者、倒産などが続出するだろう。

日経平均も乱高下しているが、

元々怪しい株価だったので、

実態はさらに酷くなるだろう。

 

私的にこの春から、

いろいろと出かける予定だった。

その予定も潰れた。

近い所では、東京の下町へとか、

高尾山登山へ、富士五湖へキャンプとか、

古い友人たちを尋ねて日本各地へ、

従兄弟に会いに群馬県へ、

親父のふるさと知多半島の菩提寺へとか、

観光で北海道か沖縄へとかね。

このままだと全部なしです、ハイ。

 

で、この先のことをいろいろ考えて

辿り着いた結論は、山を買おうかなぁと。

 

なんかね、持続的社会の構築とか、

環境に関してだとか、

豊かな経済めざしてとか

いろいろ言われてましたが、

要はサスティナビリティとかいうキーワードは、

もう死語のような気がします。

そういうものは、自らが築くものなのですかね。

 

「自然にかえれ」って、ルソーが呼んでいる。

で、とにかく都会を離れる。

自給自足体制を確立する。

中古のユンボを買って、山を整地して、

そこにトレーラーハウスをもってゆく。

で、全国で売り出している山を調べることにした。

 

ググってみて驚いたのは、

いやぁ、山って結構売りに出されている。

それも驚くほど安い。

例えば、神奈川県大磯の海が見える山で、

4000平米で400万。

日当たり良好。雑木林。謎の祠(ほこら)あり。

水道、電気他インフラはなにもないけどね。

 

横浜生まれ、ずっと文化系、いや出版・広告系で

生きてきたこちらとしては、

この土地を開墾するのは、相当ハードルが高い。

それにもう年だし。

が、せめて畑ぐらいはつくりたい。

トレーラーハウスを置く。

エアガンの免許を取る。

兎くらいサバけるようになりたい。

あとは、水源の確保。

 

あのあたりは、以前ちょくちょく行っていた。

ところどころで水が染み出ていたので、

なんとかなるだろう。

あと、Wi-Fi。これは欠かせない。

仕事でも必須だし。

近くに温泉がないかな?

これは、大磯プリンスホテルにある。

あと、いざというときのために、

近くにコンビニがあればなぁ。

ある。確認済み。

あっ、コーヒーはカルディのに限る。

これは未確認。

たまにユニクロにでかけて下着とか仕入れよう。

?

おっと、オレって完全に文明に毒されているなぁ。

 

最初から考え直そう。

 

 

東京詩人

 

詩人はいつも

ビルの谷間を歩き

3番線のホームに立ち

そして地下鉄東西線に乗って

暗闇のなかの景色から

着想したりしていた

 

あるとき

野山を吹く風のように

詩人は海を渡り

砂漠を横断し

ヒマラヤで眠りについた

 

そこで空を昇る術を手に入れ

詩人は大気圏を脱出し

天を垣間見たりした

 

ときに詩人は

そうして天の川に身を浸し

ほうぼうを思索したりした

 

そんな話を誰にもしたことがない

妻や子供にも言わなかった

 

詩人は実は一編の詩も

まともにかけない詩人だったが

あなたの夢に

すっと入り込むことはできる

しあわせな朝が

訪れますようにと

 

詩人の詩人たる所以である

 

 

(本編は、過去に掲載したものを編集し、再掲載しました)

 

山の上のカフェへ行ってみた


TVK(テレビ神奈川)をボォ~っと観ていたら、

デビット伊東と女の子が見晴らしのいい所で

コーヒーを飲んでいた。

どこかの山の中腹あたりだろうか?

景色がいいようだ。

晴れた日は東京あたりまで見えますよ、

と洒落た感じのマスターが話している。

 

 

ん~、そんな山中にカフェがあるのか?

店名を検索すると、宮ヶ瀬湖付近と判明。

「あんまり混んでも困る」主旨の話をマスターがしている。

なんか、のんびりと店をやりたいんだろうなぁ。

金よりもライフスタイル重視のマスターであった。

儲かっているかどうかは、全く不明。

元々、億万長者だったりして (笑)

焙煎は帰宅してからマスターが自らやるらしい。

ほほぅ、スタバとかタリーズとかとは、

一線を引いている訳なんだ。

いまどき、こだわりのコーヒーを出す店は、

あちこちにある。

3ヶ月ほど前だったか、二子玉川の高島屋のなかにある

カフェにたまたま入って国産のコーヒーをいただいたが、

これが妙な癖とか苦みが全くなく、

かなりマイルドな味がイケていたのを思い出した。

で、数日後にふと空いた時間を使って、

山の中のカフェをめざす。

途中、道に迷う。

田舎道を数周してからやっと辿り着く。

 

ナビはオンにしてあるけれど、

必ず迷うから我ながら不思議だ。

 

 

陽も傾いた午後3時のカフェ。

良い感じの夕日が照らしている。

農家の軒先のような広場が、訪れる車でほぼ満車状態。

テレビで放映したからなのか、そもそもこの店のファンが多いのか、

そこがよく分からない。

店内はめちゃ狭い。けれど、手作りの建物だけあって良い味出している。

 

 

満席なので、外からオーダーして、デッキで高原の風に吹かれながら、

うろうろする。

庭のあちこちに焙煎機の古いのやコーヒーの樽だとかが転がっている。

洋風の農家の庭先といった趣。

 

 

 

 

ちょっと寒い。洒落たマスターが膝掛けを持ってきてくれる。

屋外こたつというのを発見。が、そこに座ると相当目立つので、

引っ込み思案の私は、眺めるだけにする。

 

こうなると、コーヒーを味わうというより、

景色を眺めに来た、店を見学に来ました、

ついでになんか飲みます、という優先順位。

 

が、しかしと言うべきか、やはりと言うべきか、

マスターがテレビでデビット伊東に話していたように、

こだわって出てきたコーヒーは、やはりおいしかった。

 

しかしおいしかったでは能がないので、

ここでコーヒー通のような解説を書くべきだが、

そんな舌を持っている訳もなく、

味を分析するほどの経験も知識もない。

よって、おいしいとだけ記しておく。

この時期は、街中より野へ山へです。

みなさんもでかけてみてください。

詳しくは↓で!!

【あいかわCAFEめぐり】仏果堂

 

ここではない、どこかへ

 

人恋しくなると、

街へ出て雑踏にまぎれる。

すると、理由は不明だが、

とても落ち着くことがある。

 

小さいとき、

木の傍らにしゃがんで、

アリの行列をじっと眺めていた。

おのおの個性や違いなどというものは、

ほぼないようにみえる。

ある一匹が、取り立てて目立つことは

ほぼないに等しい。

 

雑踏にまぎれる行為も、アリの行列も、

どちらもその他大勢という括りで、

一応、アタマの中では整理がつく。

 

思うに、アリも一匹でフラフラするのは、

不安なのではないか。

人恋しいではなく、アリ恋しいか。

 

こちらも、きっとそんな深層心理から、

たまに雑踏へ出てゆくのかなぁ、

と思ったりする。

 

であるならば、

渋谷のスクランブル交差点の人混みも、

週末の新宿の混雑も悪くはない。

がしかし、それが通勤とかで

毎日となると話は全く違ってくる。

たちまち拒否反応が出てしまう。

雑踏うんざり、また街中嫌いとなる。

 

都心勤め5年で嫌気がさし、

のち出勤なしのフリーになった私が思うに、

何事も程々が良いのである。

そのあたりのさじ加減というのが

また結構難しい。

 

よって住むところ、

働くスタイルや場所というのは、

現役にとっては重要項目である。

いや、引退してからもつきまとう。

 

新宿のど真ん中のマンションも、

山の中の一軒家もゴメンである。

 

だってライフスタイルの問題であるからして。

 

いつも静かで広い空が見渡せる。

で、たまに街中に直行できて、

雑踏の人になれる、

そんな程々の場所が一体どこにあるのか?

そうした理想の地こそが、

私の終の棲家に違いないと

最近になって分かった訳。

 

首都圏のいなか。

地方都市の静かな住宅地。

具体的に、伊豆半島とか軽井沢、

八ヶ岳山麓というような都会風の別荘地。

はたまた、

瀬戸内海に面した陽当たりの良いところ、

沖縄県南城市(ここに友人が移住したから)、

札幌郊外とか、金沢とか…

いやぁ夢は広がりますなぁ。

 

とここまで書いておいて、

ふとあることに気がついた。

 

生まれてから、

約十数回引っ越している身として、

いまの場所に飽きているのではないかという、

自己に対する疑念ですな。

実は、ここではない、どこかへ、

を探しているのかも知れない。

 

都会とかいなかとか、

あれこれと御託を並べたが、

もっと根深い問題が潜んでいるような…

 

学生時代に書いたもののなかに、

えんぴつとノートとカメラを持って

世界をまわる、というのが幾度も出てくる。

 

ああ、そういうことかと気づいた次第。

 

 

 

マジックアワーの憂鬱

 

 

折り返しも当に過ぎた

いわば人生の終盤とでもいおうか。

ある意味、夕暮れ時に辿り着いて、

ああ明日がある、

そしてその先にバラ色の未来があるなんて、

まずはほぼ思わない。

それは、年齢的なことだけでなく、

回りを取り巻く社会・経済または自然環境が

激変したことも、きっと含まれていると思う。

そのぼんやりとした不安の正体は

いまだ鮮明ではないが、

それは確実に大きく成長しながら、

こちらに徐々に近づいてくる。

 

現実の夕暮れ時の、

あの僅かな時間に世界を覆うオレンジ色は、

それはそれで感動的ですらある。

そして深い吐息と共に、

気持ちを穏やかにしてくれる。

だけどマジックアワーって、

なんだかとても憂鬱になることもあるよなと、

私の仕事の先輩がつぶやいたことがある。

 

人生の黄昏時は、

もうゴールがほのかに見えかかってくる。

戦いも競争も、もう遙か遠い日の出来事のように、

穏やかな時でもある。

同時に、どこか物憂げなあの色を仰ぎ見ると、

とても他人事とは思えない何かが胸に迫ってくる。

 

時間は年を追う毎に何故だか加速するようなのだ。

その瞬きの僅かな間に老いてゆくとは、

それこそ、つい最近知ったばかりだ。

 

若い頃は何かにときめいて、

それこそ何処かをめざして、

無我夢中で疾走していた。

 

さていま、どのあたりにいるのか?

それで一体何を成したのかなんて、

さっぱり分からない。

 

こうなると、

すべての出来事は夢半ばと知る。

それでもなお前進している。

それは納得でなく、まして達観でもない。

 

ようやく人生のアウトラインが、

かすかだが見えてきた頃に、

私たちはまるで通りすがりの旅人のように、

誰もがこの世界から旅立ってゆかねばならない。

 

おおよそのあらすじがみえてしまう黄昏時。

夕暮れ時の美しさと、

その穏やかさの底に沈殿している何かを

ほのかに感じ取ってしまう時、

人は誰も「人生の理不尽」を知り、

深いため息を吐く。

 

 

 

ナツが恋しいデス!

 

おめでとうございます!

知らない間に、あっという間に、年を越してしまいました。

元旦は、イオンにいました。

2日目は、休日歯科にいました。

トホホ…(ムカシのギャグ)

なんか面白くないです。

もう~毎日寒いし。

今年の私の運勢は、イマイチだそうな。

が、後半から持ち直すらしい。

早く、ナツにならないかな~

今年もヨロシクです。

では、ナツの音楽をひとつ!!