冬の彩

冬1

関東地方の冬は、晴れの日が多い。

日射しは低く、斜めから差してくるので、

かなり目が刺激されます。

なので我が家は冬でもオーニングを架け、

カーテンはなるべく閉めないで、

柔らかい光りを採り入れるようにしています。

この季節、降水量は僅かですが、

そんな雨降りの日は、貴重です。

外へ出たい気が削がれるので、

座り仕事、読書などに身が入ります。

ちょっと運動不足になりますが、

そんなときは筋トレに集中。

去年の冬は雪がよく降りました。

めずらしいので、夜、窓をそっと開けると、

ぼんやりと白い幻想的な世界が広がっていました。

翌日外に出ると、大変な積雪。

雪の積もった景色って、

やわらくてまあるいのが、いいですね。

冬に撮る写真って、

結局どれも基本的に寒そうですが、

晴れた日の暖かさとか、

ちょっと見逃しそうな幻想的な一枚が撮れると、

かなり嬉しいものです。

冬3

冬に撮れた春の兆し、

光りに満ちた色彩を探してみました。

冬4

冬2

冬6

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己の女子力を問う

これからの時代は、オトコも家事ができないと、

アウトである。

「オトコは仕事、オンナは家事」なんてのんきなことを、

言っている場合ではない。

いまやオトコも女子力をつけていないと、

惨めになるのは目にみえているのである。

最近の女性はよく働きますし、

そう、家事もできる方って多いでしょ。

で、家事男子も増えているそう。

私の息子なんか結婚した途端に、

家事に精を出していますからね。

しかし、我が身を振り返ると、

もうイケマセンヨ。

私は、調理師の免許をもっているのですが、

そこですげぇーと言っていただきたいところですが、

永年何もつくっていないとですね、

今さら何もつくれません。

味噌汁のみ上手いのですが、

味噌汁とご飯だけですか?

ってね…

スパゲッティーの茹で方も、

つい最近知ったばかりでして、

あとは、

レトルトカレーを温めるとか、

即席ラーメンはつくれますとか、

そんなもんです。

外では冨士そば喰いますとか、

ガスト行きますとか、

たまに居酒屋、やっすいレストラン、

そんなとこで喰ってしまいます。

奥さんがいるときは

まともなものを喰っていますが、

いないときはそんなもんです。

掃除はよくやりますが、

洗濯は勝手にやると怒られます。

どんな洗濯物に柔軟剤を入れるとか、

洗剤以外のケミカル類が全く分からないので、

ムカシに、

なんでもごちゃっと一緒に入れて洗濯機をまわしていたら、

奥さんに怒られまして、

以来、触ったことはありません。

という訳で、

女子力不足。

やはり人間いざというときには、

なんでもできないと、

と最近とみに思うのです。

「男の料理教室」なんていうのがありますが、

ああいうところへは行きたくない。

まず、ああいうところで仲間とかしりあいとかを

つくりたくない訳でして、

そんなんだったらアウトドア仲間と、

適当なレシピでも見ながら、

燻製なんかをつくりたい。

そう思うのです。

女子力が不足している人って、

実は数万人くらいいるんじゃないか。

スーパーなんかへ行くと、家事適合者に混じって、

家事不適合者が、売れ残りの弁当なんかをあさっていますが、

そんなオッサンにはなりたくないものです。

奥さんがいなくても、

台所でササッとパスタなんかを茹で、

サラダもカッコ良く盛りつけて、

「世界遺産」なんかを観ながらくつろぎたい訳。

で、NHKの料理本、

クックパットなんかを眺めましたが、

なんでか、

なんにもつくる気がしません。

誰か、女子力をつける方法、

知りませんかね?

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この街を歩けば

新年会に呼ばれ、久々にムカシの仲間と会う。

その日はちょっと早めに出かけたので、

懐かしい駅を降り、

見慣れたハズの街を歩いてみる。

中学・高校時代をここで過ごしたので、

よく行った喫茶店やパブやパチンコ屋を探すも、

見覚えの看板はひとつもなく、

みなどこにでもある居酒屋のチェーン店とか

ドラッグストアなどに様変わりしている。

10代から20代前半をこの街で過ごした私としては、

街の変貌ぶりも去ることながら、

この街を歩く人の姿が気になる。

なんというか、

横浜都民ということばがフィットするような

お洒落な人が多い。

これは私の偏見だが、

そもそもこのあたりに

そんな洒落た人間はいないハズだった。

横浜の田舎町が都内で働く人のベッドタウンになったと思った。

駅向こうのずっと奥の険しい裏山だったところに、

高層マンション群がそびえる。

(もう知らない街だな…)

待ち合わせの駅裏の寿司屋のあたりに戻って

あたりをよくみると「再開発」の看板が目についた。

寿司屋は35年前となにも変わらず佇んでいるが、

周辺は、壊しかけの店舗やさら地、

解体工事中のロープなどがアチコチに散らばり、

この景色も近いうちに様変わりすることを

教えてくれた。

この街に引っ越してから出会った

みんなの名前と笑顔が少しづつ蘇る。

学友、遊び仲間、そして初恋の相手。

みんな元気にしているかな?

北風の強い寒い夜だったが、

久しぶりの仲間たちと会って、

なんだか感慨深く、話が尽きない。

後ろ髪を引かれる思いで店を出る。

翌朝から仕事だったが、

なんだか微熱のようなものが

体から抜けない。

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私の昭和スケッチ

もはや戦後ではない、

という一節が経済白書に載ったのが1956年。

文字通り、それからの日本は高度成長へと突入する。

その頃、朝鮮半島で戦争が勃発していたので、

日本からの物資調達もまた、好景気に拍車をかけた。

日本はここで、敗戦から復興のきっかけを掴み、

ようやく立ち上がることができたのだろう。

経済はとにかく、右肩上がりの一途だったらしい。

そんなことには全く関係なく、私という人間が生まれ、

賑やかな横浜の街で幼年時代を過ごし、

その頃、目にしたアレコレを振り返ってみた。

賑やかというと聞こえはいいが、

要するに人がゴチャゴチャしていて、

そこらに新聞紙やタバコや生ゴミがころがる、

いま思い返しても、きったない風景ばかりが広がる。

そして横浜といったって、

♫街の灯りがとても綺麗ね、横浜♫

ではなく、

夜はうらぶれた人間がハイカイするような所であった。

私が通う小学校は、私の学年で5クラスあった。

しかし、私たちの上の世代は、後に団塊と呼ばれ、

8~9クラスはあったように記憶する。

とにかく子供が多かったのだ。

特別荒れた学校ではなかったが、外国籍の子が多く、

学校内には、なんと窃盗団が組織されていた。

これにはちょっとガキの私も驚いたが…

朝は、近くの工場のけたたましい鉄を叩く音で起こされる。

だが、騒音に文句を言う人間は誰もいない。

当時はそんな法律もなかったようだし、

皆そんなもんだろうと思っていた。

空はいつも汚いスモッグで、どんよりしていた。

海に近いほどそれは顕著で、

高台から見渡すと、ずらっと工場の煙突が立ち並び、

モクモクと煙が立ち上る。

確か、夜も昼も休みなく稼働していたから、

本当に皆、忙しかったのだろう。

このあたりは京浜工業地帯と呼ばれ、

高度成長期時代の日本の活力の現場でもあったので、

私はその真っ只中で暮らしていたことになる。

横浜駅の地下道を通ると、

手や足を失った傷痍軍人と呼ばれるひとたちが、

白衣のようなものを着てアコーディオンを鳴らし、

物乞いをしている。

ここを通るとき、私はいつも緊張した。

また或る日、近所の家で、

といっても屋根にシートが被さって、

その上に石を乗っけただけの家だが、

そんな小さな家に8人位の一家が暮らしていて、

私よりふたつ下の男の子が疫痢にかかった。

保健所の職員が大勢来て、

家にまるごと白い消毒液をかけ、

室内もビショビショにして、

とっとと帰って行った。

その頃、

近所のガキ仲間で物を拾って喰うのが流行ったので、

私も幾度かやってみたが、そのなかのひとりが、

疫痢にかかったのだ。

それを知ったお袋は、私を散々に叩いた。

いまや先進国となった日本は、

街も生活も清潔さが保たれているが、

他国の不潔さをバカにするほど偉くはない。

いつか来たみちなのだ。

公園では、

子供を騙すようなオトナがよくうろついていて、

私たちに粘土を買わせ、

うまくつくるとプラモデルをあげると騙す。

なけなしの5円でその粘土を買い、

みんな必死で犬とか猫とかをこねてつくるのだが、

気がつくとそのオヤジは、すっと姿を消している。

が、誰もそんなことなんか問題にしなかった。

楽しかったなと、

夕暮れにつぶやくような奴もいたのだから…

街を一歩でると野山が広がり、

私たちは必ずナイフと水を携帯していた。

一日中、山に入り、

竹でも木の枝でも器用に細工して、

なぜだか武器をつくったものだ。

山の向こうには豊かな田園地帯があり、

春には名もない花が咲き誇り、

夏は蛇も蛙もザリガニも嫌というほどに獲れたのだから、

やはり自然も豊富だったのだろう。

現在、東南アジアの事情がよくテレビで紹介されるが、

当時の日本もきっとあんなようなものだったのだろう。

近所ではパン屋がオープンした。

コッペパン10円也。

真っ赤なあやしいジャムを塗ってもらって15円だ。

が、私はそれさえ買えないことがよくあり、

そんなときはお袋におにぎりを握ってもらった。

味付けは味噌か塩のみ。

海苔なんていう高価なものは、

ハレの日以外口にできなかったように思う。

飲み物は、砂糖水だった。

そして氷という代物は、

私が小学校の3年のときに初めて口にした。

後にテレビが普及し、カルピスが世間に広まったが、

いま思い返しても、

私はせいぜい水に粉を溶いたジュースを飲んでいたことしか

思い出せない。

しかし、こんな毎日が貧しいかというと、

皆同じであり、そんなことは微塵も思わなかった。

私の家は、近所でも平均的な家庭であった。

楽しいことも辛いことも人並みに経験したが、

私にはその街が世界のすべてであったし、

オヤジもお袋も若かった。

そして、

この世界が永遠だと思っていたフシがある。

坂本九が歌っていた「明日がある」という歌を、

その頃の人たちは、地で行っていたのだ。

明日があるさ明日がある。

若い僕には夢がある。

幼い日にみた風景というのが、

年をとるほどに思い返されるのはなぜか。

帰りたい、戻りたいとはさらさら思わないが、

きっとあの頃のどこかに、

自分の原点があるのだろう。

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夜の江ノ島へ

満月の夜、江ノ島へ。

狙って行った訳ではなく、親戚の家に行った帰りに

ぷらっと寄ってみただけ。

満月

普段、江ノ島は夜終いが早いが、

正月なので、暗がりにもかかわらず人で賑わっている。

藤沢

藤沢方面にカメラを向けると、

なかなかの夜景が広がっている。

その夜景を存分に味わいたいのなら、

まず江ノ島バーガーを購入しないと、

特等席には座れない。

江ノ島バーガーがどんなものか、

実は私も知らないが、

シラスが挟み込んであることは間違いない。

特等席に座るほどの時間の余裕もないので、

バーガーはパス!

実は、寿司が食いたい。

特等席

江ノ島神社に向かってお土産屋さんの坂道を歩く。

通りの人だかりは、確かいま人気のタコせんべい焼きだったっけ。

たこせんべい

そこを過ぎて、通りのどん付きにあるキツイ階段を上ると、

江ノ島神社の本殿に辿り着く。

神社と提灯

提灯、絵馬、おみくじと、なかなか趣がある。

絵馬

神水アップ

この島のてっぺんにはお馴染みの灯台があるが、

そこもライトアップされているので、

海風がかなり強いが、下から見上げる灯台は壮観。

りぼん

庭のライトアップ

この日、私は途中のライトアップされたサムエル・コッキング苑を観て

下山、とにかく寿司が食いたいので、

早々に下に降りて、

暖かい寿司屋で海の幸をたらふくいただきました。

お勘定はほどほど。

間違ってもお土産屋の一個1200円もするサザエなんか食っては

イケマセン!

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グレートサムシング(Great Something)

私事だが、

昨年11月末に母の3回忌を済ませ、

ようやくひとつ荷を下ろせた気がした。

菩提寺は横浜の外れにあり、

ようすから思うに、

まだ檀家の数が減っている気配はない。

そして年を越し、

近くの氏神様にお参りに行くと、

そこもなかなか盛況。

だが、人の数は、

以前に較べてかなり減っているようだ。

なにより若い人が少ないのに驚く。

そういえば、年越しのNHKは、

地方の名刹からの中継が多いが、

やはりお年寄りばかりが目に付く。

私たちは、

日頃から、神社と仏閣を平然と両使いする。

それが平均的日本人の姿のようでもある。

しかし、あなたの信仰はと問われて、

即答はできないのは私だけだろうか。

いま地方では檀家の数も減り、

僧侶不在の寺も多いと聞く。

一部の著名な所を除けば、

神社も同様ではないか。

日本人の生活に根付いている神仏も、

人口減と価値観の変化からか、

将来に暗い影を落としている。

死生観においても、

そして経済的な理由からも、

もう若い人を繋ぎ止めておくことは、

無理なのではないか。

私が所持している般若心経に、

このお経は万能であり、

どんな宗教を信じる者にも通ずる、

とある。

海外では理解しがたい解釈と思うが、

日本人の生活のなかに生き続ける信仰は、

かように複雑に絡み合い、

それが自然と暮らしのなかに

息づいている。

こんな信仰の姿を、

翻って信仰心がない、と片付ける輩もいる。

それを、いいじゃないかと軽くあしらうのも、

私たちの術ではあるが…

しかし、こうしたものも廃れてゆくのが、

いまという時代の姿である。

更に不可思議なことは、

人は誰も一端なにかが起きると、

少なからず、

天に、宇宙に、

そして海の向こうに想いを馳せ、

祈ることさえあるという事実。

それは、

信仰とは少し違った、

心の有り様なのかも知れない。

そんな心の揺らぎを

「Great Something」

と呼ぶらしい。

得体の知れない、

しかし、

この世の法則、そして事象を司る、

偉大な何か…

人はやはり何かを信じたいのだろう。

Great Somethingが、

あなたを見守ってくれていると感じることで、

救いのひとつにはなる。

―教え、宗教、信仰―

こうしたものに熱狂することを、

私はあまり好まない。

だからというか、せめてといおうか、

Great Somethingなのである。

その程度でいいんじゃないかと…

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あけましておめでとうございます!

元旦そうそう吹雪に遭いまして、

やむなくガストに避難しました。

ピザとトマトスパゲティをいただきましたが、

フツーの味です。

遡ると、

朝はお雑煮と日本酒を少々いただきまして、

アルコールで身体がカッと熱くなりました。

普段から酒は飲まないのですが、

正月ということで飲みましたら、

結構効きましたね。

で、そのまま氏神様へ初詣にでかけ、

お札を買いました。

あまりにクソ寒いので、

焚き火にあたりながら甘酒を飲んでいましたら、

例の吹雪です。

さっさと帰れば良いものを、

ガスト行きと相成りました。

年末は最後まで仕事に追いかけられたので、

紅白が始まる頃に洗車を致しておりました。

家に帰って、

なんだかんだ残り仕事を片付けながらテレビを観ていましたが、

今回の紅白は、なんというか美輪さんの「愛の賛歌」に衝撃。

すげぇビブラートで、驚きました。

長渕さんのライトに浮かび上がるドヤ姿も、

彼らしくて微笑ましい。

こんな感想を、元旦に遊びに来た長男夫婦と歓談。

娘も帰宅し、みんなで夕食会と相成りました。

今日は漫才を少し観ましたが、もう駄目ですね。

笑いに飽きているようです。

録画溜めした「美の巨人たち」のほうが、

数倍面白い。

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お正月の縁起物

ウチのキンモクセイの木の根元に、

万両の実がたわわになっている。

万両

千両に比べ、万両という名だけあって、

実の付き具合に貫禄がある。

赤い実は、

日本では古くから正月の縁起物として

もてはやされているという。

ほほう

万両の正式名称はヤブタチバナ。

で、千両はクササンゴという。

千両の実はたわわとはいかない。

ホントは亜熱帯地方の品種らしいから、

もっと暑い地方では凄いのがあるのかな、

と思う。

千両

でですね、

万両と千両の実がなっていると、

百両以下も欲しくなるのが、人情というものです。

で、さっそく植木屋で百両をみっけた。

百両

これでやっと気が済んだ。

と思ったら、

なんと十両の実もあるとの情報をキャッチ。

そうなの?

しょうがない。

近所のホームセンターとか

植木屋をまわりました。

しかし、これらがなかなか売っていないんですね。

で、ネットで調べると、

なんと十両が売っているではないか!

十両

更に驚いたのは、一両という実のものもある、

という超初耳情報。

ひぃひぃ!

こうなると熱くなってしまうのが、

私の弱点である。

もうコレクターのノリで、

ガンガンいくぞ、ということで、

それらを一気に買ってしまった。

で、これら縁起物を集めてどうなるのか。

だからどうした、と言われそうだが、

あるネットショップで、

これらをまとめて売っているのをみかけた。

それも売り切れ状態。

で、なんでとよくよく見るに、

これらを名付けて「お金持ちセット!」と

書いてあるではないか!

私の買い物が加速したのは、

上の理由がおおいに絡んでいる。

ここで、人間本来の、

いや、私のあさましさが、

あらわになった訳だ。

しかしである。

十両はともかく一両はハシタ金。

いらないな…

当初はそう思い、

一両はいらないと、

全く買う気がなかったのだが、

この一両の実の存在が、

実はくせものなのである。

別名アリ通しと呼ばれている一両は、

全体にトゲトゲがいっぱいで、

実もたいしたことはない。

一両

がしかしである。

ものの言い伝えによると、

たとえ千両・万両を持っていても、

この一両が揃わなければ、

なんの効力もない…とのこと。

一円をバカにする者は一円に泣く。

すべてのお金に好かれないと同じ図式が、

ここでも成り立っていた。

一両、恐るべし!

いや、

縁起物に振り回された自分が恐ろしい。

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12月のうた

外は北風ピープー吹いていて

ちょっと苦手だけど

僕はマフラーを巻いて外へ

北風くん

雪でも降るのかな?

北風く~ん

北風

街はもうすぐクリスマス

だからあれもこれも

忙しいな

買い物にでかけなきゃ

見上げると

ああ 

やっぱり空が怒っているよ

ほらね

冬将軍だ!

怒

でも

でかけなきゃ

クリスマスの支度をしなくちゃ

空を見ながら歩いていると

あっ 北の妖精くん

今年もきてくれたんだね!

あったかい僕の部屋にきて

また話してくれるかい?

むかしムカシの

冬が生まれたころの

話のつづきをさ!

妖精

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冬の湘南

夏ではなく、湘南は冬である。

それも、

行くなら、夕暮れどきがいい。

鵠沼2

砂浜は、どこもまばらで、

犬を連れた地元の人と、

私のようなもの好きな外来者が、

ちらほら。

浜を歩いていると、

ふと夏の雑踏が頭をよぎるが、

それは若い頃のおもい出と重なって、

海の波音のなかに消えてゆく。

この季節は、

絶えず風が強い。

体感温度もかなり下がるので、

しっかり着込まないと、

風邪をひいてしまう。

写真 1

海の向こうに横たわる伊豆半島。

そして雪を被った富士山の姿が、

葉山、材木座、七里ヶ浜、江ノ島、鵠沼と、

各所でおのおの美しい姿を見せてくれる。

冬は晴れの日が多く、

空気も澄んでいるので、

遠い景色を眺める絶好の季節である。

夜になると更に冷え、

当然海も漆黒。

鎌倉

とてもロマンチックなどとは言ってられないが、

海の上にぽっかりと浮かんだ冬の月が、

妙に明るい。

寒々と瞬く星がまた、際立つ。

湘南冬の夕暮れは、

夏のそれとは違う、

おとなの海である。

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