ドラマ

光のしずくがひとつこぼれて

自分が生まれたと

思うことにしよう

私は私であって

他の誰でもないこと

かけがいのない私であること

じゃないと

生きていけないだろ?

たとえば

有り余るほどの時間と

物語を消費する歴史に

やさしさはあるのかなと

ふと考えてしまう

ましてや情が絡んでくれると

涙が出るほど嬉しいけれど

歴史って奴は

思いの外

残酷なんだ

潰されるなよと時間が笑う

いま

この舞台で生きているということ?

演じているのか

演じさせられているのか

ここはひとつ

考え所であると

いつも思いあぐねる

役者のひとりとしては(笑)

真剣に真摯に

取り組んでいるつもりなんだが

いつも吐く言葉は

単なる台詞なのか?

きのう

あのひとにつぶやいた言葉は

果たして

あらかじめ用意されたものなのか

という問題は

私という存在の意味を問う

歴史的な難問でもある

はじめに言葉ありき

その拠り所を知ることに

生きている意味が隠されている

私はその事柄にいつか気づくのだと

信じるようになった

人生のペテン氏にならないために

自分が代役しか務まらないことのないように

生きるのだ!

今朝は

初夏の日差しがまぶしいくらい

陽気な幕開けなのだが

さあ

どんなスペクタクルが用意されているのか

凡庸な一日が待っているのか?

まずは用意された

いや!

私だけの

せめて私が考えた

アドリブの台詞を

私に語らせて欲しいのだ。

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