群れのなかの僕は
人を感じ
温かく明るく
そして笑って
いつの頃からか
それは刺さるように
凍るように
視線
海辺に出ると
隙間は酸素の拠り所であり
包まれる密度は濃く
それは温かさではなく
細胞に寄り添うような粒でもあった
素粒子
森の気配は
湿度のようにまとわりつく親近感と
寄せ付けない警戒感
五感をフル回転させるほどに
それは生命の歓喜であったし
驚いたことに
森は私の細胞に
深く静かなシンパシーを送る
胞子
それは言葉ではない
感覚でもない実感に充ちて
ひとつひとつの確かな有体が
秩序正しく
論理的に
厳正に
私を振り返させ
息を吹き返す
復活
ネオン異臭
人街ガラクタ
騒音電波
ギガテラバイト
怒・悲・哀…
とりわけ
愛情という曖昧に救われ
ヤハリ
ボクハイキテイル