駆け抜ける詩人

悲しいときは

さめざめと泣ければ

それでいいんだよ

虚しい心を

そっと代弁してくれるような

そんな歌

人生のハレの日には

歓びを胸をいっぱいに

満たしてくれる

そして

やさしく包んでくれれば…

詩人はいつも

7番線のホームに立ち

ビルの谷間を歩き

地下鉄東西線に乗って

野山を吹く風のように

海を渡り

砂漠を横断し

ヒマラヤで眠る

そして空に昇り

天を垣間見る

ときに詩人は

天の川に身を浸して

ほうぼうを思索し

あなたの夢に

すっと入り込むんだ

しあわせの朝が

あなたにも

訪れますようにとね

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