秋の雨の日に想うこと

人の背丈のほんの少し上のあたりを

とてもやさしいことばが流れるように浮かんでいるのを感じて

僕の呼吸はなんだか楽になり

首筋から肩から力がすっと抜けて

知らぬ間にちょっと笑えるようになったら

雨音も穏やかに軒に落ちてきて

濡れた葉一枚一枚が妙にいきいきとして映り

知った顔が何人も笑っては消え

世界が突然色づいたんだ

こうして僕の世界と僕を取りかこむ世界は繋がり

ああ もう一度やってみよう 歩いてみようと思ったんだよ

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