弊社のディレクターYuskeが参加しているイベントが、
去る1月末、茅場町にオープンしました。
昨年後半から今年の年初にかけ、弊社は地獄でした 笑
にしても告知、遅すぎ。もう4月ですね。
で、このイベントは、東京・茅場町のビルで同時開催
されている。
茅場町ってちょっとなんというか微妙なところで、
普段の私には全く縁がない。
名だたる証券会社のビルが並んでいて、
あとはよく分からない。
コンビニとかコーヒーを飲むカフェもあるが、
数は少ないし、がぜん面白みに欠ける街ではある。
そのビルの一角で、イベントが開かれているのだから、
中に入ると、予定外にいい意味で唖然とさせられる。
どちらもファンタジック&ミステリアスな世界が味わえるので、
茅場町異空間と、私が勝手に名付けた。
「食神さまの不思議なレストラン」展は、日本の食の原点を求めて、
がテーマ。
デジタルアートで彩られた神代の四季の森は、美しくもあり、
見ごたえがある。
日本の食独自の米や味噌、出汁といった和食のルーツのコーナーでは、
いままで知らなかった身近な食材について、しみじみベンキョーさせられる。
とりわけ、米の山を直に手で掬えるコーナーは、トリッキーな
デジタルアートが、不思議な体験として、後々その残像が尾を引く。
洋食が常態化した私たちには、ちょっとハッとさせられる
体験ではある。
会場の演出は、「シルク・ド・ソレイユ」やスペインの
サグラダファミリアなどのアートをてがけた、世界的なデジタル
アート集団、モーメント・ファクトリー。
独自のイマジネーションで日本の自然観、そして食を
表現している。
食神さまの世界を歩いて、最後にたどり着くのは、
やはりレストラン。
そのメニューはどれもが「和食」の原点ともいえる品々。
いくつか食したが、これが結構うまい。
いや、かなりうまい。
特にだし巻きたまごは、初めての食感と味だった。
和食の監修は、京都・美山荘の中東久人氏。
ここで出されるおいなりさんも、ちょっと他と違う。
ゲストシェフとして、京都老舗、澤ノ井の村田吉弘氏、
さらには、フランスの巨匠、ジョエル・ロブションも参加している。
ちなみに、展覧会で登場するキツネ役「ウカ」のボイスキャストは
乃木坂46の松村沙友理と若月佑美。
詳しくは↓
一方、スーパー浮世絵「江戸の秘密」展は、
アメリカの美術館の秘蔵コレクションである、
膨大な日本の浮世絵アートを完全精細にデジタル化したものを、
この会場にフル展開し、来訪者を圧倒する。
いわば、江戸の町の再現化空間を我々が歩くことになるのだが、
タイムトリップする私の知らない江戸の町なのに、
妙なリアリティがある、とでもいえばよいのか。
巨大かつ美しい浮世絵の数々には圧倒させられるが、
とりわけ、浮世絵たちが動くという新しい体験に、
私はちょっと驚いた。
さらに、当時の江戸の最先端のファッションとかおしゃれを知るにつれ、
江戸の住人たちはつくづく流行に敏感だったんだなぁと感心しきり。
生活のここかしこにも、この時代特有の秘密が隠されていて、
それを一つひとつ解明できる楽しさもある。
こちらも映像他一切の演出がモーメントフアクトリー。
彼らが描く江戸の世界はかなり個性的。
魅了されつつ、時代を遡ったような錯覚に陥ったのだから、
やはり、それは成功といえるのだろう。
ナビゲーターは、歌舞伎界のプリンス・片岡愛之助。
詳しくは↓
以上、ふたつのイベントだが、本格的かつかなり斬新な企画なので、
お時間のある方は足を運んでみてください。