一日に一度は、世間でなにが起きているのか、
一応、ニュースやポータルサイトをチェックする。
その際、時間がもったいないので、
気になる見出しやタイトルのみクリックする。
が、自分の興味範囲外の記事でも、タイトルが上手いと気を惹かれる。
そんな観点で眺めると、メディアの世界には、
見出しの実力者とか曲者たちがなんと多いことか。
で、今日はその実例をいくつか挙げてみる。
その1
ビッグダディ争奪戦必至! 離婚した元妻・○○さんは仰天の告白本を出版へ
↑最近、このビッグダディという正体不明の人物記事に、
よくお目にかかる。
一体このビッグ…は誰で、どんな事件が起きているのだろうか?
無知の私は、そこが気が気ではない。
で少しチェックしてみると、どうも大家族の生活を描いたテレビ番組が、
コトの発端らしい。
で、ここに登場する子沢山のおやじがビッグダディ。
こいつがまたなかなかの奴で、いまや有名人らしいと分かる。
彼のやることなすことが、いちいちニュースになる。
ふーん。
そんなこと、どーでもいいじゃないかと思うが、
どうも世間はそうではないらしい。
やはり私がズレておりました。
どうもスイマセン!
それにしても上手いタイトルだな…
その2
実は相当なイケメンだった…フランシスコ・ザビエルという男
↑ザビエルは宣教師。学生のときに習ったので、あの肖像画は覚えている。
確か、アタマの真ん中が禿げていて、それ以外はキリスト教の布教のため、
種子島にやってきた…
そのくらいの認知度しかない。
なのに、実はそのおっさんが相当なイケメンだったという、
意外なアプローチがこちらの琴線に触れてしまった。
だからどーしたという訳ではないが、
なぜザビエルがイケメンだったと今ごろ分かったのか、
そこが凄く気になってしまった。
で、少し記事を眺めていると、ヨーロッパに残るザビエルの肖像画は、
禿げてないらしい。
髪フサフサ。
で、そのマスクがスター並みのいいオトコなのだ。
ふーん。
やはりというべきか、どうでもいいじゃないかと思うのだが、
結局、このタイトルの上手さに、してやられた訳だ。
その3
素っ気ない態度、でも本当は…あの人があなたに抱く「本音と期待」
↑今日はツイテナイ、そんな日はちょっと運勢でも観てみようと、
星座別占いを眺めていたら、このタイトルに出くわした。
上手いと思いましたね。
占いでこんなことまで分かるのかと、まずそこが凄いというか…
いや、ホントは疑わしい。
が、ツボを外していない。
このややっこしいヘッドラインというか言い回しのなかに、
人の感情の複雑さが見え隠れしている。
そこに妙なリアリティがある。
これは、気持ちが定まらないとか、不安定なおつき合いをしている人なら、
即刻引っかかるだろうと思う。
私もこのくらいのフレーズを常時絞り出さないと、
いまに食いっぱぐれるだろうな。
ベンキョーになりました。
その4
恋愛力アップ!女の美肌を引き出す秘密、今話題の和漢植物とは?
↑は、たまたま載っていた広告文のフレーズだが、
女性だったらかなり気になるに違いない。
で、私も興味本位でクリックしてみました。
と、「ハリ」と「潤い」、そして美白効果という単語が、
本文中に乱舞する。
とにかく、女性はこのあたりの単語に弱い。
で、要するにこの商品は何なのか。
これは相当読み進まないと分からない。
で、途中から石鹸と正体を明かす。
さらに、「900種類の和漢植物から、石鹸マイスターが最適な和漢だけを選び抜き…」
とある。
和漢植物というのも正体不明なのだが、
石鹸マイスターということばが、かなりの高得点を獲得しているように思う。
ふーん。たかが…、されど石鹸なのである。
売り方が侮れない。
その5
ポテトチップスを食べだしたらとまらないワケ。学者がこの謎に挑む
↑実は、こんなことは私にとっては、再三の如くで申し訳ないが、
どーでもいいこと。
しかしです、タイトルが上手いので、
つい「どんな訳?」となってしまい、クリックしてしまう。
きっと、記事の視点というか、話題の切り口がいい。
むかし、かっぱえびせんをムシャムシャやっていて、
やめられないとまらない経験の持ち主は、
更にかなりの確率で読み進むことと思います。
特に、学者さんがこんな下世話なことを調べるというところが、
このフレーズの肝なのかも知れない。
で、この記事を私も読んでみました。
以下………
興味深いのは、ポテトチップを摂取すると、報酬と依存をつかさどる脳領域で高い活動が確認されたことです。
これは脳がもっと欲しい!と求めているということ。さらに行動、運動を担当する領域でも強い反応が見られ、
反対に眠りを調整する脳領域では弱い反応しか確認されなかったそうです。
ではポテトチップの何が脳の特定領域をそれほどまでにアクティブにさせるのか。
この答えを出すには、分子レベルの研究が必要らしくまだ解明に至ってません。この研究が進めば、
スナックや甘いものへの衝動を抑えられる食品や薬の開発につながるかもしれないと学者が期待しています。
※当記事は、ハイブリッド翻訳のワールドジャンパー(http://www.worldjumper.com)の協力により執筆されました。
(本記事のソースは、マイナビウーマン)
………ここまで
皆さん、この記事の意味、分かります?
どうも時間の無駄使いをしてしまったようです。
あと、
42才、女が超無添加ジュースを飲んだら…
というのもありましたがここらで切り上げます。
以上、見出しのプロというか曲者フレーズというか、
とにかくクロウトの仕事の実例を拝見した訳ですが、
私からみると、脱帽の数々でした。
ベンキョーし直します。
で、反対に皆さんにはですね、
無駄な時間の消費やいらぬ金銭の出費にはくれぐれもご注意をと、
一応喚起を促しておきますね。