夢中さ君に

同窓会

数年前、幼なじみから同窓会をやろうと言われた。

その後、他の友人からも同様の頼まれ事を受けた。

で、話を聞いていると、幹事はどうも私ということらしい。

うーん、なんで?

理由は、ワルにも真面目組にも女の子にも顔が利くから、

ということ。

で、そのまま放っておいて、数年後、

別の友人にその話をしたら、

「行かないね!」と。

でですね、最近またまた別の幼なじみに、

同様の話を持ちかけたら、やはりアッサリ断られた。

うーん、なんで?

いい思い出ないし、いや、そもそも記憶がないから…

うーむ、この年になると、

同窓会ひとつひらくのも難しいな!

夢中さ君に

大学ではなく、中学校はキャンパスとは言わないな。

で、その子は、運動場でまぶし過ぎた。

体育祭の日、400メートルリレーの選手として出場。

スリムな体にバトンを握りしめて、

先行く女子をアッと抜き去った。

カモシカのような脚。

ボーイッシュなヘアが揺れていた。

彼女に夢中になってから、僕のキャンパスライフは輝いた。

僕は水泳部。

3年のときの水泳大会は、絶対に負けられないと思った。

で、タッチの差でギリギリ一位にはなれたが、

彼女がこのシーンを見てくれていたのかどうか、

それがいまもって不明のまま。

最近、このことがいちいち気になるな。

悔いのない人生

終活が人気らしい。

終活とは、年喰って身の回りを片付けたり、

お墓を準備したり遺言を書いたりして、

いざというときのため、身ぎれいにしておくこと、

らしい。

備えあれば憂いなしということか。

入念な準備はよいこと。

と、そんな内容のニュースを観ていたら、

なんだか他人事のような気がせず、

悲しくなってきた。

「悔いのないようにしたい」と、

棺桶に入る体験をした年輩の方が笑いながら話す。

が、しかしこれを観ていて、うむと思った。

生きているとは、悔いることに他ならないんじゃないか?

悔いのない人生なんてね、

ないんだから、とね。

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