タイトルは…登ろうだが、結局、日程を延ばすことにしました。
大山なんてチョロいという先入観が間違っていた。
最近重宝しているVixenの双眼鏡で、
めざす大山の山頂あたりをじっと観察すると、
山肌になんとびっしりと雪がへばり付いているではないか。
積雪ではなく、風雪とでもいうのかな。
山肌に雪氷のようなものが貼り付いているのが見える。
すっげぇ、寒そう。で、あそこを歩くと滑るな~って感じ。
ハイキング程度しか経験のない私には、まるで無理。
まず根性が出ない。
厳冬の装備を持ってないし。
以上の理由により、もう少し気温が上がるまで、
登るのを延期することにしました。
丹沢なんかもそうだが、
山としては標高も低く、都会に近いし、
一見カジュアルな山に見られているが、
むやみに奥へ入って迷子になったりトラブルに見舞われたりと、
警察や消防へのSOSも多いらしい。
意外ですね。
もうひとつ、なめてはいけないのが、
やはりあの身近な湖、山中湖だ。
湖畔にはキャンプ場、旅館などの宿泊施設、
コンビニ、ファミレスなども建ち並び、
湖にはボートに観光船、白鳥もウヨウヨいるので、
ちょっとなめて油断してしまいそうだが、
ここのクソ寒さったらどん引きしてしまうほど寒いんだ。
若い頃、1月に一度行ったことがあるが、湖面が凍り、
元気なおっさんたちが湖面の上で氷に穴を開け、
ワカサギ釣りをしていたのを目撃したことがある。
夏もそこそこ行っているが、
晩夏ともなると、陽が沈むとぐっと冷えてきて、
急激な温度の低下は相当こたえる。
ある年の夏の終わりにキャンプに行ったときも、
テントの中で毛布を被って寝たのはいいが、
その寒さに耐えられず、車に移動。
エンジンをかけてヒーターを全開にしたこともある。
夏ですよ。
なので今頃の時期、山中湖ってなおさら鬼門です。
山、湖ときたら、川です。
川はですね、やはりなめたらあかんです。
神奈川県では、やはり相模川より中津川の方が恐い。
なんでかっていうと、単純に流れがキツイから、
いろいろなトラブルも起きやすいのかな。
自身の体験したことだが、
あるとき、中津川の上流の岸で仲間達と遊んでいたら、
その中の一人が足を滑らせて川へドボンと落ちてしまった。
それを見ていた私は反射的に飛び込んでしまい、
そいつを助けようとしたが上手くいかない。
流れが驚くほど急なんですね。
こっちは学生時代にずっと水泳部だったので、
潜在的に妙な自信のようなものがあったと思うが、
中津川はそんな私たちを許そうとはしないんだな。
そこで流れに逆らうのを一切やめる作戦に変更。
少しのあいだ、二人して下流へ流されながら
適当なよどみを探すことにする。
と、疲れが出てきた頃にちょうどいいよどみがめっかったので、
そこをめざし、一気に泳いでそこへと逃げ込んだ。
が、落ちた友人は立ち泳ぎがうまくない。
そこは土がむき出しの崖になっていて、
岸に這い上がることは到底無理だったが、
なんかの植物だか木の根がところどころに飛び出していて、
それにつかまって体制を整えることができた。
で、呼吸を整え、二人して力の限りに泳ぎ、
急流に流されながらもこちらの岸まで泳ぎきり、
みんなに引き上げられた。
この経験は、後に落ち着いて振り返ると、
相当恐かった。
さて、山、湖、川ときたら、そう海ですね。
若い頃、台風前の葉山の海で遊んでいて、
とんでもない波に巻き込まれ、
まあ簡単に表現すると、
洗濯機のなかに入れられたような状態から
これまた九死に一生を得た私ですが、
なんだか話が長くなって、飽きてしまいました。
この話の出発はそもそも冬の大山でしたが、
なんだか季節も時間も場所も
大幅に移動してしまいました。
要は、自然はなめたらあかんという話を
体験的に話したかっただけなんですがね。