伝言

親父

あなたはいま頃

どのあたりを旅しているのかな

七回忌もやっちゃったし

当分会えないな

そうそう

おふくろに会ったかい

今年の秋に

おふくろの三回忌やるから

一応聞いてみるけれど…

まあ言うことは分かってるよ

あたしゃね 見かけたよ

だけどそれだけだよ ってね

最近夢を見てさ

俺がね 

昔に住んでいた家なのか

どこの家だか知らないが

まだ幼くてさ

隣の部屋をふと覗くと

若い親父とお袋が一枚のふとんを被って

窓の外を見ているんだ

で何かコソコソしゃべっているんだけど

あれ

ふたりって仲がいいんじゃんって

驚いて

ああ

その昔むかし

やはり親父とお袋って

愛し合っていたんだって…

本当に初めて俺

泣けてきてさ

お袋

ときどきね

ふとしたときに

あなたの気配を感じるけれど

まだ近くにいるよな

そしたら親父に伝えておいてよ

つれないのは

もういいだろ?

「俺は元気です」って

それだけでいいよ

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「伝言」への4件のフィードバック

  1. 出発ゲートを通り抜けると、ゆっくり首を傾けながら上半身から半身でゆったりと振り返り、
    笑顔を見せて軽く手を振った彼。
    私は唯佇んで彼を見つめて、、、。
    別れの涙も,さよならの声も出なかった。
    手も振らなかった。
    唯, 突っ立っていた私。
    ゲートの先を、唐突に旅立って行った彼の背中を、空ろな目で追いかけていたっけ。
    そしてこの話はこれだけ。
    ねえ!今行かないで!
    と叫んで彼の旅立ちを阻止できたかしら?
    私の脳裏にはゲートの先を歩み去った彼が幾度も蘇える。
    もう8年半にもなるのに!
    早朝、犬と共に日課の散歩。
    見上げる空の飛行機雲に内心反射的に心の中で呟く。
    あぁ!今日はヨーロッパに行くのかな?
    東に向かっているよね?
    何処に行くにも今は変化自在だよね。
    と、何時も空を見上げて心に呟く私。
    でも、、、。
    内心戸惑うことも。
    幾条もの飛行機雲が空のキャンバスに×印じるしをあちらこちらに、と見上げた時。
    彼の旅行計画のずさんさ。
    ウゥーン、どれなんだ?
    今日は忙しそうなんだねぇ?
    でも相変わらずだねぇ、と。
    スパンキー様のように夢の中での感慨。
    淡く、淡く、淡いもの。
    感じ入りました。
    それでチョッと私も相乗り。
    私は日々見上げる空の中の一条の飛行機雲に思いを馳せています。

  2. カンタベリー・ベルさま
    お久しぶりです。
    まさに相乗りされてしまいました!
    ちょっと悲しくて切ない話ですね。
    8年前のことなんて、つい最近のことでは
    ありませんか。
    いや、しかしいまとなっては
    私同様、
    淡いもののようですので、
    気は落ち着いるのかな?
    少し安心致しました。
    人ってなにかあると、その情景に固執するものです。
    カンタベリー・ベルさまも、
    日々の空に想いを馳せている様子。
    帰ってこいよって、
    ホントは言いたいんじゃないですか?
    誰かに伝言してみたら…
    コメント、ありがとうございます。

  3. スパンキー様
    コメントが重複して送信されました。
    申し訳御座いません。
    最初のコメントを書き終わり、少しの箇所を書き直し中エンターを押したら突然消えて空欄ボックスに。
    ”投稿する” にはノータッチでした。 
    その後覗くとコメントが戻っているでは有りませんか。
    ではと、送る前に少し書き直して送信しました。
    トラックを覗いたら2部のコメントが!
    もしそちらで一つ削除出来るようでしたらお願いします。
    誠に無様な結果でお詫び申します。

  4. 私こそ、
    今頃になって気がつきました。
    ゴメンナサイ!
    時間が空いたら削除致します。
    ではまた!

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