レジリエンスとは聞き慣れない言葉だが、
ひと言でいうと、
折れない心をつくる―となる。
私は或るテレビ番組で、この言葉を知った。
私的に言えば、ここまで生きてきて、
挫折した人間を何人もみてきた。
立ち直った人間もね。
鬱になっちゃった奴、自死した人…
辛い記憶は、こちらもそう簡単には癒えない。
折れない心か…
レジリエンスはもっと言えば、
逆境から立ち直る力とも言い換えることができる。
肉親の死、自らの病と、
最近の私は嫌な事の連続だったので、
まあ、一時は心が折れそうになりました。
で、立ち直ったかと聞かれれば、いまは道半ば。
…これからですね。
ウィキによれば、レジリエンスとは心理学用語。
精神的回復力、抵抗力、復元力、耐久力などと訳される。
要するにこうだ。
極度の不利な状況に直面しても、
正常な状態を維持することができる能力、
という定義。
これは、結構厳しいなぁ。
私たちは、兵士ではない。
特殊訓練を積んだグリーンベレーでもない訳で、
また、禅の求道者でもないしね。
がしかし、経験上、強い奴はいるにはいる。
一般的に心が強いというと、
神経の図太そうな丈夫そうな人をイメージしますが、
レジリエンスは少し意味合いが違う。
例えば、ストレスの強い状況などに一喜一憂しない、
感情をコントロールする力。
これもレジリエンス。
これは心が鈍いのではなく、
自分の力をしっかり評価するとか、
自尊感情が大きく関係するという。
だから一喜一憂しない。
辛いことがあっても失敗しても、
自分は成長している、
前進していると考える思考と感情。
レジリエンスを持つ人には、このように特徴的な要素があることが、
最近の研究で分かりつつあるとも。
まあ、カギはなにはともあれ、楽観性なのでしょうか?
レジリエンスは心理学的アプローチだが、
これを実践するとなると、
ある意味、宗教的であり、哲学的でもある。
これからの時代に欠かせないキーワードであることは確かだ。