空をあげよう

この絵の真ん中に

一本道があるだろ

その遙か先に

実は

薄く水色にのびる地平線があってね

その上に大きく広がっているのが

僕の空なんだ

想像してくれないか

だって僕には描けないから

空って

泣いて笑って

怒ったりね

ホント忙しい

あの丘から

いつも空を眺めていると

ああ

僕の心と同じだって

空は気まぐれで

面倒だ

ときに心変わりだってする

でも

空ってね

おひさまも

おつきさまも

星もあるだろ

どんな人だって輝くものを

きっと幾つももっていて

それと同じなんだと

そして空はね

宇宙へと続く

僕には到底描けないけれど

そんな僕の空を

受け取ってくれないか

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「空をあげよう」への4件のフィードバック

  1. これ、ステキですね~!
    絵が浮かび上がってイメージが膨らんで、
    そうだよねって背中を押してもらえる言葉が入ってきて。
    最後にタイトルをみて、グッときます!
    きっと人それぞれ感じ方は違うのでしょうけど、
    想像が膨らむ感覚を楽しませる文章がかけるって、スゴイです!

  2. chiakiさん)
    なんだか、絵的に広がりのある話を書きたかったので、
    楽しんでいただけたのなら、ありがたいです!
    中身は、ざっくりラブレターのようなもの。
    人それぞれの個性って、
    良いも悪いも、それがパーソナリティーつていうのかな?
    そうしたクセを丸ごと引き受けてくれる誰かがいたら、
    例え貧乏でもなんでも、人生の半分はGood!
    そう思うんですよね。
    コメント、ありがとうございます!

  3. ベルです。
    お邪魔します。
    大昔読んだもの。
    アイヌ民族研究者が北海道のその地まで。
    酋長等に会えてジックリと調査も成功。
    別れ際に酋長が彼に云いました。
    ”あの右手の山のところに突き出ている岩から、
    向こうの河を渡ってさらに先に見える小丘の木。
    あそこからあそこまでをお前に与える。
    その上の空もこれからは全部お前のものだ。”
    空も貰えると云う事が、
     ”素敵だなぁ”
    と、えらく感動した覚えがあります。
    ”他人が認めてくれた” 自分の空があったら?
    ”あぁ、今日の夕焼け。
    私の空の色は赤紫が濃く他の空より美しい”
    なんて!
    アメリカ先住民であるインディアンにも、
    同じような概念と習慣があるそうです。

  4. ベルさん)
    ムカシ、或る占い師さんに見てもらったところ、
    私はモンゴル辺りの部族の酋長だったと言われたことがあります 笑
    真偽のほどは分かりませんが、朝晩は必ず空を眺めて
    歩く習慣があります。
    で、必ず高台の住まいを選ぶ習性がありまして…
    現在も高台です。
    ベルさんの話は、なんだかとても詩的で、
    その文そのものに感動しました。
    いい話をありがとうございます。
    コメント、どうも!

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